私は現在80歳です。現役サラリーマン時代は東京に本社がある某生命保険会社に勤務して、殆どを営業畑で過ごし、後半50歳からの10年ぐらいは、医務部で会社のドクター達と一緒に勤務した関係もあり健康には十分留意したつもりでした。60歳で定年後、健康保険の補助もあった人間ドッグを毎年受けても異常は無く、その後も町の健康診断を受けていたのですが特に異常はなかったので甘く見ていたかもしれません。ある時、胃の調子が少し悪いと思い町の医療センターで胃カメラ検査をしても異常無し。念のためエコーも撮って見ましょうという事で検査を受けた結果、腎臓に異常が発見されました。 紹介状をもらって県内の総合病院へ行ってCTで確認するとやはり腎臓癌という診断で、手術して癌を取りましょうという事になりました。
しかし、もう一度他の病院での意見も聞きたくて、私なりにネットで腎臓癌の手術実績の全国的に多い総合病院を調べて、その中で一番近くにある東京の某大学附属病院の泌尿科の診察を受けた。 教授は泌尿器科では名の通った方でロボット手術での部分切除を実行するとの方針であった。けれども、実際には私の患部は取りにくい所にできていた為途中から普通の切除手術に切り替わり、10時間位時間がかかって無事手術終了。手術日の翌日から病院内を歩くように言われ、病院食も完食出来ましたが、同室の手術を受けた人たちは術後数日は起き上がれなく、食事も摂れない人が多いなか、手術後の立ち上がりが良かったのは幸いでした。その後抗癌剤治療も放射線治療もなく現在に至っております。
後で聞きましたが、癌の大きさは中ぐらいで滑り込みセーフだったと言う事でした。最初の診察時に念のためエコーを薦めてくれた事、手術に際して自分でネットを利用して調べ、セカンドオピニオンを採用した事などが幸いしたのではないかと思っています。腎臓摘出後約9年経過し、現在まで転移も認められなく、LSCにも入会して前向きに元気に楽しく飲んでいます。
編集担当 段野 京子