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富山湾サイクリングツアー(動画付) 兵庫県 安倍勉 記

西日本

初めに
今回は輪行メンバー(自分のサイクリング自転車を持っている人達)の1人である高田幸夫氏が企画した「富山湾サイクリングツアー」を以下の章立てで報告します。

企画と天候

 今回のツアーは富山湾の風光明媚な海沿いコース約100Kmを2泊3日で走行し、同時に富山湾の海の幸を満喫しようとしたもので、富山県人で富山ふるさと大使でもある高田氏の知恵と経験とひらめきが詰まったツアーであり企画の発表には多くのメンバーの参加と賛同があった。
 あのムッとした暑気から解放された10月中旬の秋空の下、時に列を組んだメンバー全員が手を振り、時に自転車を並べて集合写真を撮り、時に宿屋での宴会を楽しむ そんな期待を満載した富山バージョンだった。
 数日前、低気圧の接近で富山付近の気象予想情報に雨マークが付きだした。本来ならサイクリングは中止がセオリー。どうするんだろう と思っていたら朝に高田さんから(グループ)メールがあり、「雨の準備をすることと①小雨は決行➁大雨は市内観光に切り替え」 との連絡があった。
結局、雨が本降りになったのは初日が3回、翌日は出発前が雨であったが概ね好天、最終日はうそのように晴れ渡った。初日の最初の本降りの雨はJR富山駅で出発のミーティングが終わった直後高田さんと高木リーダーの号令で全員雨具を付け、グループ史上初の降雨中の出発となった。


降雨下のサイクリングは思っていたほどには不愉快ではなかった。サイクリングの先頭以外のメンバーは基本的には前の自転車を見ており、雨の時は特に集中出来た。 途中からは雨はあまり気にならなかった。但し、雨具の脱着のわずらわしさや靴下がびしょびしょになったのは要工夫。

ツアーの内容

10月15日(ツアー初日)

🔳 日程 令和5年(2023)10月15日~10月17日
🔳 参加者 9名(安倍、奥田、後藤x2、坂本、高木、高田、松口、峯本)
    男子6名、女子3名 (敬称略 順不同)
🔳 集合 10月15日午後1時 JR富山駅(降雨中の出発となった)

富岩運河環水公園

 ここに水門設備があり水位の調整や船舶の運行管理に使用、雨真っ盛りだったが全員自転車を降りて開いた水門から遊覧船が通過する様子を最後まで見ていました。

足洗潟公園

 << 右手に富山湾を見ながら海岸線沿いを走る >>
 海岸線に出たころ雨が止んだのですがその時日差しがサーとさし、富山湾の海の色と先に見える山々の緑が本当に絵にかいたような、絵にも書けないような風景でした。これも雨のおかげでした。
これ以降は雨に悩むこともなく本来のサイクリングに戻り、雨模様も悪くないな と思うようになりました。 ここで小休止。

新湊大橋

 富山県射水市(いみずし)にある「富山のベイブリッジ」で全長4Km弱地上50mに車道と車道階下に歩道があり、自転車も渡ることができる但し自転車は押して歩くことが義務付けられている。
快晴時には立山連邦が見えるらしいがこの時は若干の雲があり残念でした。 ゆっくりとでも自転車に乗ろうと思いましたが監視カメラが並んでおり規則通りに押して歩きました。

海王丸パーク

 海岸線沿いにある公園で、まず目に入ったのが大きな帆船でした。帆船海王丸、 商船学校の練習船として活躍したが今はすでに退役しているとのこと。
全長約100mで排水量は2000トン強 マスとは4本あり美しい雄姿船は女性名詞なので雄姿とは言わないか。
ここでの主目的はクルーズ船。

内川遊覧船クルーズ

 時間もあり(予定通りだったか)帆船海王丸近くに発着場がある遊覧船に全員乗り内川を見学(物)した。
説明員はボランテァであったが高田の友人(かその知り合い)だったと聞きました。 出発時にはカモメがまわりにたくさんおり、エサ(100円で売っていた)をまくと目の前まで数匹が同時に寄ってくる 風に乗った空中滑降で止まったような様子を間近で見ることが出来た。内川には多くの橋があり(全部に名前がついている)川の左右には古い障子張りの家屋があり、日本のベニスと呼ばれていると説明があった。
約1時間の楽しいクルーズでした。

旧家宮林豪商宅を訪問見学

 初日最後の訪問地、海王丸パークから新湊在住の方に車で先導頂き旧家豪商宅を訪問した。東京在住の当家所有の娘さんに詳しく説明して頂いた。前田藩ゆかりの豪商館である。
 江戸後期の嫁入り道具の駕籠や商売で使用した古いそろばんも陳列されていた。ここは時間のこともあり少し早めに切り上げました。

宿泊地(第一イン新湊)に午後5時前に到着

 << 走行距離30Km弱 平坦なロードだった >>
夕食はホテルではなく(第一インはB&B)近くの、それでも雨の中徒歩10分ほどの割烹「かわぐち 」だった。
 食事は楽しみだった。もしかしたらここは富山、お寿司かなと思っていたが それを上回る富山特産の山海の御馳走がテンコ盛りで、また特産の芋焼酎が大変おいしく、雨中サイクリングやクルーズと話題も多岐にわたり皆さん大変楽しい時間を少し疲れたましたが過ごしました。

高田幸夫
高田幸夫

富山湾サイクリングの初日の動画(6分)をご覧ください。

スマホの方は横にして下記の写真の□クリックすると拡大してご覧いただけます。

10月16日(ツアー2日目)

 朝食のころ雨が降っておりいやな気分であったが、出発のころ(9時過ぎ)には晴れ上がって上々の出発日和となった。
 この日朝、高田さんがホテルのロビーで数名の人達と談笑していた、聞いてみると高校時代の同級生とのこと。 高田氏がここに来ることを知った同級生が連絡しあい集まったのである。
 観光案内所の所長さんから歓迎の言葉を頂いたり、高田氏の同級生の見送りもあり賑やかな出発となった。 サイクリングチームと高田氏の同窓生グループの集合写真を撮った。見送り時に、同級生から我々全員に元気づけのために草餅をお土産に頂いた。

伏木万葉大橋

<< 右手に富山湾を見てサイクリング >>
全長約600mで入り江の両岸を結び、近くの伏木港へのアクセスを改善す
るため作られた。右手に富山湾を展望しながら走りました。

高岡市万葉歴史館

大伴家持が5年間ここで過ごしここで種々の句を残した。この館の説明員は通常は土日だけだが高田氏が特別に平日の今日も依頼していた。
 説明員からは家持の時代はひらがなはなく全部当て字の漢字を使っていたことや奈良時代の人が正装時に手に持つ笏(しゃく)は実はカンニングペーパーだと説明があった。

雨晴(あまはらし)海岸

雨晴の文字通リにここ来る前に少し雨が降ったがここではあがっていた。展望の良い喫茶店がありここで昼食となった。本来ならここから立山連邦が鮮明に見えるが今日は少し雲がかかっていた。義経が雨もりをしたという洞があり横に義経社があった。多くの人達が集まっていたが、目を引いたのはバイクのツアーグループ数名のメンバーだったが交互に集合写真のカメラマンをした。カッコイイ服装とエンジンがついているだけ負けていた。

鳥尾海岸

<< 右手に富山湾を見てサイクリング >>
今回、富山湾の海岸沿いにあるサイクリング道路を経験しましたがここは特によかった。
青い海、白いさざ波,緑の松 石畳ふうのサイクリング道路 本来なら右後ろには立山連邦、海岸通りをサイクリングしているという満点の気分でした。

氷見番屋街

富山湾近くにある新鮮な魚介類を提供する食堂と富山、氷見の特産品を売るお土産屋街 皆さん担いできたバッグの容量も雨具で狭くなり、お土産を買っても小さいものでした。
午後2時ころ、宿泊地のひみのはな の手前5Kmのところコンビニ デイリーヤマサキの駐車場で事故が発生救急車を呼び、富山県警の現場検証を終えて 最終地のひみのはな に向かいました

ひみのはな

宿までの最後の坂は上りが続く心臓破りの坂、大変でした今回のツアー唯一で最大の難関でした。
<< 走行距離40Km弱 15時半頃到着 直後に大雨となった >>
事故のことが気がかりだったが骨折したとの報と本人から宿屋に電話があり夕食には参加するとのこと ホンマかいな と思っていたが本当に来た。
夕食は昨日に劣らないすごい御馳走だった。事故の当事者も参加して、ありがちな湿っぽさは全くなく虚勢ではない自然なふるまいで昨日とそれ以前とも変わらない陽気な人であった。 正直ホッとした。

高田幸夫
高田幸夫

富山湾サイクリングの2日目の動画(3.5分)をご覧ください。

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10月17日(ツアー3日目 最終日)

好天気で雨の気配は全くなく、昨日と1昨日が噓のように晴れ上がっていた。事故の当事者と昨夜遅く来た、そのパートナーに挨拶して残った8名で氷見駅に向かった。 途中、事故現場にも通りかかったが事故を起こした場所には工事用のコーンが置かれていた。


 氷見駅に到着してサイクリング者をパッキングして高岡駅まで乗車し、そこで組み立てサイクリングを続けた。

高岡大仏

 日本三大大仏の奈良の大仏、鎌倉の大仏と並ぶ大仏で「日本一の美男大仏」と言われている。昭和8年建立され高さは16m。中にはいることが出来ました。

金屋町の街並み

 大仏からそんなに遠くない場所にあり、かっては鋳物師の町で数百m続く格子作りの軒並みと石畳がしっとりとしたたたずまいで 自転車を降りて見学しました。

国宝瑞龍寺

 受付で説明員の有無を尋ねると住職が、私がやりましょうと引き受けてくれた。富山県初の国宝指定を受けたお寺で前田利長の菩提をとむらうため450年前に建立され他に多くの重要文化財があるとのこと。
 山門から仏門までの芝生が美しく、印象に残った。

・JR新高岡駅近くのレストランモールと解散

 ここで昼食し約1時間後にJR新高岡駅へ
<< 午後2時前に到着 走行距離 15Km弱 ここで解散した >>

費用(筆者の場合)

・大阪~富山と新高岡~大阪の電車賃 13000円(ジパング利用)
・宿泊、食事代 1泊目 13500円 2泊目16000円
・他 酒代、入場料、クルーズ代 10000円
   合計 49500 円

高田氏の工夫

 今回のツアーは富山をふるさとに持つ高田幸夫氏によって企画されました。雨はありましたが皆さんの共通の思いは素晴らしいツアーだった と思います単に地元の紹介だけではない準備と工夫がありました。
 自分の持つ知識だけではなく、知人や同級生を動員して情報を集めたと思います。訪問先の天候、地元人が押す風光明媚な箇所、安くておいしい料理屋,各種(クルーズ、歴史館、豪商宅)のガイドの依頼 等々
それに事前の調査 あそこの坂はきつい あのレストランモールにはxx料理とかyy料理 本来ならそんなこと行ってみないとわからないことです。
高田さんは、以前の体験だけではなく、今回のツアーの各場所を事前に各市商工会議所、サイクリングマップや同級生情報を基に計画立案したと聞いた。
 やってみないとわからない不安定な要素を極力排除し、やってみなくても良いようにして、やればこうなる ことを実現させた。
高田ワールド満開のツアーでした。
ありがとうございました。 次の企画を待っています。

つとむ
つとむ

 末端の一員としてLSCを考えるとき、この集団には本当に優秀な人達がたくさんいると思います。 サイクリングもそうですが、それらの優秀な人達と近くで交流できることを今後も楽しみにしています。 以下はカーネギーの墓標銘です。
 己よりはるかに優れた人間を
 自分の周りにおくことができた人間
 ここに眠る

高田幸夫
高田幸夫

富山湾サイクリングの3日目の動画(2.5分)をご覧ください。

スマホの方は横にして下記の写真の□クリックすると拡大してご覧いただけます。

   編集担当:高田幸夫

西日本同好会活動

コメント

  1. キララ より:

    勉くんの素晴らしいレポートと高田さんの編集で、私も2人乗りでサイクリングしている気分に為りました。
    何時も楽しみに、そして羨ましく拝見してイイね👍️
    を推していますヨ😍
    田原千鶴子

    • 高田幸夫 より:

      キララさん、お誘い旅行以来ですね。いつもご覧頂きありがとうございます。

  2. 堀口昌之助 より:

    なかなか太い企画、大きな自転車旅行ですね。行くまでの準備に使った知恵と皆さんの纏まり、良い旅をされたようです。拍手。

ロングステイクラブ関西