今回、講演をいただいた藤田祐司様は、ラジオの「オールナイト日本」の演歌を中心としたプロヂューサーをされた後、スカパーの旅番組「鉄道チャンナル」を担当、局長になられてからは自ら全国を旅して撮影され、「鉄道の旅」と題したビデオを制作され、広く皆さんに活用されているそうです。現在は、大学や専門学校で講師をされ、過疎化した地方の活性化にも取り組んでおられます。当日は教育委員会関係の映画撮影に奈良県山添村を訪れておられ、村役場の会議室よりZOOMでの講演をいただきました。
ローカル線は国鉄から分割された路線で、全国には130を超える路線があり、大半は赤字で第3セクターで運営されているとのことです。初めに、北は北海道から南は沖縄までの代表的なローカル線の名前を下記のように紹介いただきました。
北から、陸別線、五能線、会津鉄道、能登鉄道、銚子電気鉄道、小湊鉄道、楽なん鉄道、長良川鉄道、信楽鉄道、嵯峨野トロッコ列車、若桜鉄道、伊予灘鉄道、島原鉄道、南阿蘇鉄道、ゆいレールの紹介をいただきました。興味のある方は、ネットで調べて下さい。
私の経験から5つの特筆する鉄道についてご紹介します。
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・釧路湿原トロッコ列車
釧路湿原を横断する列車で、春から夏の6月頃が最適とのことです。
・流氷物語号
冬の網走から知床の乗車を楽しみます。網走湖でワカサギ釣りを楽しんだあと、流氷を見ながら乗
車、知床に着くとウエットスーツを着用し、往復1㎞の流氷ウオークを楽しめます。また、流氷の上に
置かれたドラム缶のお風呂も楽しめるそうです。
経営が難しく廃止の寸前でしたが、ある従業員がネットでの救済を呼び掛けたところ、多くの方の賛同をいただいたそうです。また、ぬれ煎餅をネットで販売したところ大当たりで、ぬれ煎餅の会社を興したそうです。映画「電車を止めるな!」の製作も行ったそうです。
兵庫県の加西市と三木市を結ぶ13.6㎞、往復1時間半の鉄道です。大正時代の古い駅舎をボランティアの人たちがトイレ掃除に始まり、綺麗な維持に務め、有形文化財に登録されているそうです。また、駅舎の有効利用で、月1.5万円を支給されてベーカリーや結婚相談所等を開設されており、法華口駅では施設の責任者は駅長も行っているようです。悩みは駅を見学に訪れる人たちが電車を利用せず、バスや自家用車で訪れることだそうです。法華口駅にはうずらの飛行場跡(紫電改の練習場)もあり、当時の紫電改が展示されています。
藤田様N02のお薦めです。松山⇔伊予大津、松山⇔八幡浜を結ぶ鉄道です。途中の下灘駅は日本で一番海に近い駅だそうです。沈む夕陽を見ながらの乗車は格別です。非常に夕陽が大きく見えるそうです。乗車しながらのお弁当が特別です。1.5万円ですが、駅ごとの名店から料理だ届くようになっており、日々メニューも異なるようです。この電車では沿線の方々が手を振ってくれますし、大津城には町の職員が甲冑姿で、電車に時間に合わせて、のぼり旗を振ってくれるそうです。
*オレンジ鉄道・・・熊本⇔鹿児島間で、1.5万円程度の食事列車もあります。
藤田様N01のお薦めです。雄大なカルスト台地を走る列車です。熊本地震で大きな被害を受け、未だ復旧が残っているそうです。終点の高森駅では「そば」が名物で、其々独自のそばを食することができるそうです。
★今回紹介いただいた鉄道を訪れる1泊2日、日帰り等の企画を今後検討することになりました。
投稿編集 安樂秀典