海外・国内の旅行、長期滞在好きの仲間が集まったサークルです

総集編 エーゲ海&地中海の旅 神原克收 記

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◆クルーズの寄港地

エンチャンティッド・プリンセス号
145,00トン、全長330m、幅38m、速度22/ノット、乗客約3,000人、スタッフ約1,400人

◆日程表

1日目2023年11月1日(水)チビタベッキア/ローマ(イタリア)午後乗船 19:00
2日目11月2日(木)クルージング
3日目11月3日(金)クルージング
4日目11月4日(土)サントリーニ島(ギリシャ)
5日目11月5日(日)ピレウス/アテネ(ギリシャ)
6日目11月6日(月)クサダシ/エフェソス(トルコ)
7日目11月7日(火)ミコノス島(ギリシャ)
8日目11月8日(水)カタコロン(ギリシャ)
9日目11月9日(木)クルージング
10日目11月10日(金)アジャクシオ/コルシカ島(フランス)
11日目11月11日(土)トゥーロン/プロヴァンス(フランス)
12日目11月12日(日)バルセロナ(スペイン)午前下船

◆クルーズ船 エンチャンティッド・プリンセス

 今回エーゲ海・地中海クルーズ( 12日間)に行ってきました。船はエンチャンティッド・プリン
セスで2021年就航の比較新しい船で18階建てで正に動くビルそのもの。
 基本は2人部屋で料金は部屋単位( 1人使用は2人分を支払う)。部屋は窓無し部屋から窓付、ジュニアスイート、スイートと多岐に分かれる。全行程食事つき(飲み物は別途)、チップ込みの料金。船内で使う費用は事前に登録したクレジットカードで引き落とされるので、船内では現金は一切不要。

 朝8:45から深夜12時過ぎまで色々なアクティビティ( 50~ 60種類)が用意され乗客が退屈する暇はない。食事は朝昼はビュッフェスタイルやフルサービスのレストランどこでもOK(有料レストランは除く)で自由席、夕食のみフルサービスレストランで指定席。
 
 インターネットは全日利用で$ 15/日、スポット利用は$ 20/日。ただ欧州で使えるシムカードな
ら2,000円前後で買え、それで陸地に近いところを航行中はチャンと繋がるので仕事上や株取引など
特定の人以外は船の高いwifiを買う必要はない。寄港地で陸に上がれば勿論シムカードで繋がる。
◎ 船では食事が楽しみの大きな部分を占める。その食事についての雑感
*船では兎に角食べ過ぎに注意が必要。無料で美味しいものが幾らでも食べられるので自制が必要。
*夕食はフルコースで供され、メニューは毎日変えてくれる。
*味は総体的に美味しい。ビュッフェでは品数が豊富で野菜が沢山摂れるので助かる。
*コース料理にしろビュッフェスタイルにしろ食べ残しは目に余るものがある。それを規制するのは
 難しい面もあるが、せめて船サイドから「食べ残し防止にご協力下さい」などのメッセージくらい
 流しても良いのではないか。
*クルーズでは服装コードが指定される。通常は「カジュアル」で何でもOKだが期間中2回は「フ
 ォーマル」と指定される。女性は精一杯ドレスアップする人もいれば、普通の服装でもOK。男性
はジャケットにネクタイであればOK。とは言っても男女ともラフな服装で来ている人も散見される
ので、それ程気を遣う必要もない。
《ご参考》12日間のクルーズ代(食事、チップ、港湾税込み)
  内側21万円  海側31万円  ジュニアスイート35万円 
写真はクリックすると拡大表示されます。

 クルーズでは終日航海する日と朝入港して夕方出航する日がある。後者の場合は入港後上陸して観
光する人が多いが中には船に残って泳いだり、読書したり、ノンビリと船内ライフを楽しむ人もいる。
 終日航海の日は多くのアクティビティが用意されるので退屈することはない。当然のことながら食事
は終日航海日は勿論のこと、上陸する日でも終日いつでも摂ることが出来る。
 今回乗った船は最新のIT技術を取り入れていて、乗船時にメダリオンという500円玉より少し大き
めのメダルのようなものが支給される。そのメダルには事前に登録した個人情報やクレジットカード
情報が入っていて、身分証明書、船内での飲み物や買い物等の注文に支払、部屋の鍵など全ての機能が
盛り込まれ、これさえあれば船内では一切の現金や鍵、身分証明など持ち歩く必要はない。顔写真は
乗船する際撮影されその写真がメダリオンにインプットされている。観光で上陸する際もメダリオン
さえあればパスポートは不要である。逆にメダリオンがないと下船出来ないし、勿論乗船も出来ない。
ストラップ付で常時持ち歩く(ルームキィ&財布代り) メダリオンには家内(乗客)の名前が入っている。劇場・プール・散歩道・パターゴルフ・ダンス・バスケット・スカッシュ等遊ぶ施設は満載!!

◆ギリシャ サントリニー島に上陸出来ず

 クルーズは夜航海、昼間は観光が定番でその観光も楽しみの一つである。しかし船側が用意するオプ
ショナルツアがとても高額なことが難点と感じている。そこで我々だけでバスをチャーターして観光す
ることにより船会社のオプショナルツアーより安く行くことにした。
 クルーズ初の上陸地ギリシャのサントリーニ島には大型客船が着岸出来る埠頭が無く小型ボートで
上陸をしなければならない。ところが風が強く早朝何組かは上陸できたが大半は上陸出来ず折角の美し
い景色を見ることが出来ず残念であった。しかしこうしたことは時折あることでクルーズの一つの難点
と言えよう。下部の写真は夜明け前のサントリーニ島と朝のサントリーニ島、山の上に雪のように見えているのが建物です。            

上陸出来たら、こんな景色が見えただろうに(写真はネットから借用)

Blue domed church along caldera edge in Oia, Santorini
Landscape view of the Oia at sunset, Santorini, Greece.

◆ギリシャ ピレウス港(アテネの海の玄関口)

 アテネの見どころは沢山あるが中でもアクロポリスは必見の歴史遺産である。当然我々も観光に出掛
けたが人の多さに驚いた。それもそのはず、この日は大型クルーズ船だけでも5艘入港していてその大
半の客がアクロポリスに押し掛けている。クルーズ客だけでも1艘平均2,000名として10,000人前後
がほぼ同じ時間帯に押し寄せたことになる。加えてその日は日曜日でクルーズ船以外の観光客も多く混
雑するのは当然である。入場するのも大行列で相当な時間が掛かり、観光も大変な人で落ち着いて観る
ことも出来ない。更に退場するのも入場時以上の大行列で集合時間に30分も遅れる人が出る始末。
日本でもオーバーツーリズムが問題になっているがギリシャでも問題にならないはずはないと感じた次第。下部の写真はアクロポリスでの退場者の長蛇の列。

◆トルコ クサダシ/エフェソス

 トルコのクサダシ港で下船しエフェソス遺跡を見学した。エフェソスはBC4~ 1世紀のヘレニズム
時代、ローマ帝国、ビザンチン、君侯国、オスマン帝国時代を通し途切れることなく常に政治と経済
の中心であった。今に残るBC2世紀の遺跡は驚くほど高い文化を誇っていたことを物語る驚きの遺跡
である。
 中でもBC117年にローマ帝国アジア総督ケルススの霊廟として建てられたケルスス図書館は当時
12,000冊の本を収容していた。1,800人収容の音楽堂(小劇場)、25,000人収容の大劇場など見事
に残っていて2,100年以上も前にこれだけの文化が花開いていたとは驚きである。更には公共トイレ
跡も発掘され、トイレの下には水が流れていて水洗であったことが判る。
写真上は、エフェスの街の真ん中を通る大通り、両側にびっしり建物が建っていたであろう。下はクサダシ港・ケルスス図書館・大劇場・見事なモザイク床。

◆ミコノス島

 ミコノスの町はクルーズ船着岸港から巡行船で15分くらいの所にある。船が到着する前からミコノス
のシンボルとも言える風車が出迎えてくれる。船から見るミコノスは白一色の建物に赤いドームの可愛
い教会・風車などおとぎの国の風情である。
「エーゲ海に浮かぶ白い宝石」と言われるミコノス島は真っ白な壁に色鮮やかな扉や窓の家がビッシ
リと並び、正に白い宝石。不規則な石を並べた石畳もなかなか面白く景観的にはバッチリ。迷路のよう
な通りには女性を引き付けて止まない可愛い雑貨を売ってるお店や宝石店が並び、これぞフォトゼニッ
ク!海沿いにはお洒落なレストランやバーが並び、リトルベニスと言われるだけの雰囲気があり、何と
も魅力的な島である。下部の写真は海岸近くの風車と海岸風景、泳いでいる人もいる。町中の風景。

海岸風景、泳いでいる人もいる
街中の風景、白い建物にドアや窓に原色の色を使い美しい。ショツプもお洒落で歩いていて実に楽しい。海沿いにレストラン・バー・ショツプが並び、大勢の観光客で賑わっている。

◆スペイン バルセロナ サグラダ・ファミリア

 10年前にも行っているが10年間で大きく変貌を遂げていた。工事が急速に進んだのであろう。何
時終るとも判らなかったのが2026年完成予定とゴールが見えるところまできたので当然と言えば当然
であろう。建築の素晴らしさは今更言うまでもないが1882年の着工から144年という建設期間の長さ
に驚きを禁じ得ない。原因は資金難とガウディの設計図が1936年の内戦で全て消失した為である。こ
の困難を克服して完成にこぎ着けた執念と情熱は驚き以外の何物でもない。
 ネットで調べてみると上には上がありドイツのケルン大聖堂は1248年から1880年まで632年を要
している。理由はやはり資金難である。
 建物ではないがエジプトのピラミッドは3,000年の間に300基造営したとある。また万里の長城は
紀元前214年の秦の始皇帝から16世紀まで1700年間造り続け、完成というものを見ずに終っている。
 変わり種では新宿駅は1885年から今日まで138年間絶えることなく工事を続け、現在もなお工事が
続いていてここでも完成という言葉はなさそうで今後もいつまで続くか不明という。

よしかず
よしかず

今回はリーダーの牧野さんが直前に不参加となりましたが、参加者のご協力で大変楽しいクルーズとなりました。LSCには様々な分野で優秀なスキルを持った方がおられ、それぞれの分野でご支援をいただき感謝感謝の旅でした。

編集担当 安樂秀典

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