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加賀・美濃・越中紀行 本村忠司 記

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旅のきっかけ

 今朝、テレビのワイドショーを見ていると、中国の『春節』の話題をしていました。

驚いたのは、『春節 人気都道府県ランキング』を紹介していましたが、去年の11位から5位に急上昇しているのが『岐阜』でした。
これを実感する、2泊3日の旅行に行って来ました。
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加賀温泉駅から兼六園へ

 出発は2月4日の日曜日、午前9時42分発のサンダーバードに乗り込み、約2時間で『加賀温泉駅』に到着です。1年前にも来た『加賀温泉駅』ですが、来月16日の北陸新幹線の開通に備えてすっかり綺麗になっていました。観光バスに乗り込み九谷焼の窯元を見学して、ショップで『山雀』が描かれた小皿と液漏れのしない醤油さしを買い求めました。
 年配の販売員が、しきりにウン百万もするような九谷焼を勧めて来るのですが、小皿を買おうとすと『あれを買ってくらたら、そんなのはサービスに付けてあげるのにぃ~』と冗談を言って来ます。その後は、兼六園(画像あり)~を観光して、夕方には白川郷に到着です。

美濃・白川郷

 何度も訪れている白川郷ですが、以前とは全く様相が変わっていました。日本おとぎ話に出て来るような『合掌造り』の建物は、以前に訪れた時のままですが、やたら交通整理や案内の係員が多いのです。しかも、首から『入場許可証』を掛けていないと、何処へも行けません。

 前は自由に行けた『展望台』に行くには別の許可証が必要で、しかも展望台の登り口には係員が許可証の有無をチェックしています。5時半になるとライトアップが始まり、やがて陽が落ちると合掌集落が仄明かりに浮かび上がり幻想的な風景になります。

 ここで、今朝のワイドショーの『春節 人気都道府県ランキング』5位の岐阜を実感します。合掌造り集落を巡る道路は狭く、まるで日曜日の心斎橋筋商店街のような混雑ぶりです。しかも、聞こえて来るのは日本語以外の言語ばかりです。道路の看板や道端には、『雪だるま』ならぬ、雪で作った『アヒル』が並んでいます。注意して見ていると、黄色のプラスチック製の『アヒル製造機』を持っている人の多いこと。近くのお店で売っているのかと、中国の若いカップルに片言の中国語と英語を交えて訪ねると、なんと『雪が楽しみで、中国で買って持って来た』と言います。春節はこれからが本番ですから、白川郷はますますインバウンドで溢れかえるのでは無いかと思います。白川郷から1時間少々で、富山駅前のシティーホテルに到着して1日目が終わりました。

越中

 2日目は、隈研吾設計の『富山市ガラス美術館』を見学です。とてもガラスで出来ているとは思えない、美術品の数々に圧倒されました。併設されている『図書館』も、レイアウトがお洒落で建物自体が美術館のようです。

富山の『白えび煎餅』で有名な『ささら屋』の工場見学です。

 富山県内最大の温泉地『宇奈月温泉』に着いたのは午後3時前ですが、お昼頃から雨になり『ささら屋』の工場見学の頃には雪に変わり、宇奈月温泉は辺り一面が白銀の世界です。ホテルから宇奈月温泉駅やコンビニまではホンの数分ですが、添乗員の『外へ出ると遭難します』のジョークが冗談では無いほどの積雪です。でも3時前にホテルに入って部屋に居るのも、時間を持て余すので遭難覚悟で(笑?)散歩に出ました。

 宇奈月温泉は、黒部川の電源開発のために開けた土地で、源泉から7キロにも及ぶ引湯官を使った全国的にも珍しい引湯温泉で、開湯100年になります。駅前の『いわさき』という鄙びた喫茶店を覗くと、LPレコードやポスターが雑然と置かれたお世辞にも綺麗とは言えないお店でした。でも、何故か惹かれるものがあり、東京弁のオバアチャンとビートルズ・モンキーズ・CCRの洋楽からグループサウンズ、青春歌謡からフォーク・ニューミュージックまで、話が弾みました。

 聞けば、この宇奈月温泉でも一番に黒部渓谷側に建った旅館の1人娘で、中学から東京の私学に行って、六本木が高校時代の遊び場だったという女性でした。地元の方との会話は富山弁ですが、普段は自然と東京弁になってしまうという、チョット小悪魔的な『宇奈月の加賀まりこ』さんでした(笑)宇奈月の加賀まりこさんに別れを告げ、数分先のコンビニを目指しましたが積雪の凄いこと。こんな時の為に持って来た『雪道用の靴』が役立ちました。除雪作業をするブルトーザーがひっ切り無しに動いていましたが、雪を取り除いた後から後から雪が積もります。

 翌朝は良く晴れ、一晩中除雪作業をしていたそうで、幹線道路の雪は取り除かれていました。富山と言えば、子供の頃に『越中富山の反魂丹、鼻くそ丸めて萬近丹、それを飲む奴アンポンタン 』という戯れ歌があったのを思い出しました。これは、富山の反魂丹が伊勢の萬近丹に比べてあまり知れ渡っていなかったので、一計を案じて地口歌を全国に広めたのだそうです。その伝統的な富山の漢方の丸薬で有名な『池田屋安兵衛商店』を見学です。この店は映画『釣りバカ日誌』のロケにも使われています。

 昔の丸薬製造の実演と説明があり、私もチャレンジしました。上手に丸くならずに『米粒』の形になってしまいましたが、これは均等に力が加わっていないからだそうです。でも体験者の中では、『一番上手で、少しの修行で一人前になれる』とのお墨付きを頂きました(笑)

 次は、新湊の『かに小屋』で、富山県のブランド蟹『高志の紅ズワイ蟹』をいただきました。本来ならば、この隣にある『きときと食堂』でランチの予定でしたが、元日に起きた能登半島地震の影響で休業中でした。この辺りは埋立地なので、地震の直後は液状化現象がみられたとの事でした。富山湾を挟んで能登半島が間近に見え、一日も早い復興を願わずにはいられませんでした。

 最後の訪問地は、高岡大仏です。高岡は銅器製造が盛んで、キューポラの跡も残されています。そんな銅器製造技術の粋を集め、1907年から26年の歳月をかけて完成したのが『高岡大仏』です。大仏の鎮座する台座の内部が回廊になっていて、1900年の大火で類焼した2代目高岡大仏の焼け残りとされる顔が安置されています。奈良の大仏、鎌倉の大仏と並び『日本三大仏』と言われています(三大仏には所説あり)

 今回の旅は珍しく時間に余裕があり、帰りの新高岡駅に着いたのは3時10分でした。我々が乗る北陸新幹線は、5時20分です(余裕あり過ぎやん!!)2時間ばかり、駅の近くのイオンでお買い物タイムになりました。我が奥様がタマネギや人参を買おうとするのには閉口しましたが、私はユニクロで部屋着を買いました(笑)2時間も待った北陸新幹線『つるぎ』の乗車時間は、たったの14分間で金沢に到着です。金沢からサンダーバードに乗り換えて、敦賀までは『最後のサンダーバードだなぁ~』と思いながら大阪に戻りました。

食事編

 さて、今回の食事編です。往復のサンダーバードでは、自前のグラスとお摘み入れで車窓を肴に『居酒屋 三田鳥』を開店させます。テレビで『居酒屋 新幹線』という番組が放送されていますが、あの番組が始まる前から列車移動の際には、マイグラス・マイお摘み入れ・振動軽減シートを持参して、飲みながらの旅でした(コロナ禍では出来なかったけど)

 初日のお昼ご飯は九谷焼の窯元の2階レストランで、石川県産ブランド米「ひゃくまん穀」で焚き上げた『のどぐろ釜飯』

晩ご飯は、白川郷の合掌造り集落から徒歩数分のお店で『飛騨牛の朴葉焼き』

2日目の朝ご飯は、富山駅前の『エクセルホテル東急』で!!

 選択肢は『和定食』と『和洋モーニングブッフェ』で、和洋どちらも食べたい欲深さから『モーニングブッフェ』を選びました。レストランへ行くと・・・・・
☆富山県産の”も~”ニングステーキどんぶり
☆天然いけす!富山ワンのフィッシュバーガー
☆富(ふ)れんちトースト
☆県産卵使用のオムライスアメリケ―ヌソースの中から、お好きな物をどうぞ~との事で、オムライスをチョイスして、後は、好きなものも適当に選びました。お味噌汁の『蟹汁』に始まり、富山の蒲鉾『赤巻き』や氷見の『ぶり大根』に、お馴染みの『鱒すし』、ほたるいかの『沖漬け』『黒作り』など、地元の食材・名物が並んでいるのが嬉しいです。

 お昼ご飯は、市内の寿司屋さんで富山の新鮮な魚を使った『富山湾寿司』です。お店の若主人の富山弁講座や『越中おはら節』の説明が面白く、お寿司の味は勿論、再訪したいお店になりました。因みに、ネタは『河豚の炙り』『ほたるいか』『鱒寿司のバッテラ風』『白えび』『かに味噌』『まぐろ』『あおり烏賊』『紅ずわい蟹』『甘エビ』『まとう鯛の昆布締め』でした。晩ご飯は、宇奈月温泉の宿でバイキングスタイルです。やはり、富山の『ぶりしゃぶ』『甘エビ』『ほたるいか』から『ブラックラーメン』まで、富山の食材と富山名産です。

 翌日の朝食も、バイキング形式で『氷見うどん』『おぼろ昆布巻きのオニギリ』『ブラックカレー』などの富山モノが沢山ならんでいました。ランチタイムの前に、新湊の『かに小屋』での富山県のブランド蟹を食べたのは前出の通りです。

 ランチタイムの前に、新湊の『かに小屋』での富山県のブランド蟹を食べたのは前出の通りです。ランチは、『道の駅 万葉の里高岡』で、自由食との事でしたが、連日の食べすぎに『白えびクリームコロッケ』だけで、もうギブアップでした。このコロッケが、想像以上に『白えび』感が半端なく、口の中いっぱいに白えびが拡がりました。晩ご飯はサンダーバードの中で、イオンで買い込んだ食材で『居酒屋三田鳥』をオープンです。

もとむら
もとむら

 去年のうちに早々と申し込んだ旅行で、能登半島地震の発生で行くかキャンセルか少々躊躇しました。結果は、やはり行って良かった~と思います。被害の酷かったところはボランティア以外ではまだ無理ですが、その周辺の観光地などは『風評被害』の震災2次被害が懸念されます。

被災地支援は、先月阪急百貨店で行われた『旨し、美し。金沢・加賀・能登展』という物産展が、例年の2倍以上の売り上げを記録した様に、地元の製品・商品を買う、地元への旅行などでもできるのです。 皆さまも、どうぞ北陸への旅を楽しみながら被災地の応援をお願いします。

編集担当 安樂秀典

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