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モロッコの旅 大阪府 白井信次郎 記

ヨーロッパ/アフリカ

 私が北アフリカのモロッコへ旅したのはコロナ前の2018年4月5日(木)であった。大学時代の親友の娘婿のお父様がJIKA(国際協力機構)にボランテイアでモロッコの首都ラバトで1年半働いていて残り半年で帰国する前に友人夫婦を誘ったのを聞き私も参加させてくれないかと頼んだところ歓迎されました。


友人夫婦は高学歴なのですが語学は苦手で多少英会話ができる私の参加を喜んでくれたのでした。カタール航空などのチケットは旅行社に勤めている娘さんがエコノミー席を予約していただきました。わたしは早速非常口傍の席に3人分、替えてもらいました。非常口傍の席は足が伸ばせるほど広くエコノミー席の中では一番快適だからです。伊丹発17:20で羽田、ドーハ経由でカサブランカに15:00に到着しました。現地通貨 1DH(デイルハム)=11.76円でした。


義父の疋田さんが年休を取り空港まで迎えに来てくれました。私たち4人はタクシーでカサブランカから70km離れた首都ラバトの疋田氏の居宅まで行き一泊させていただきました。翌日はラバトのハッサン廟やメデイナ「旧市街」を見学。翌々日は城壁(カスバ)に囲まれたフェズや青壁で有名なショーエンの街に泊まりましたが自分がここでは「異邦人」であることを痛感いたしました。カスバの中は迷路のように入り組んでおりスマホのGPSの助けが無ければ迷子になります。

翌日はワンボックスカーのタクシーでアトラス山脈を南東に9時間走ると其処はサハラ砂漠。4頭のラクダに乗り換え1時間乗ると「月の砂漠」でのテント泊となりました。

モロッコはジブラルタル海峡を挟んでスペインと14kmしか離れていませんが極東の日本と比べ何と西洋から遠いのでしょうか?飛鳥・天平の古代からの日本人の政治家や国民が本当に偉大だったことを痛感しました。帰りは来た道を戻り9時間走るとアトラス山脈。二日前20度前後だったのに天候が急変しマイナス10度になっており積雪15センチの雪景色に急変していたのには一同驚愕する。食事はシシカバブーや豆料理、タジン料理に飽きた我々は出発空港のマラケシュではフランス料理店へ行く。日本の面積は37万8千平方キロメートル、モロッコは44万7千キロ平方メートル。モロッコはアフリカ北西部に所在する小国ですが実は日本より大きい。公用語はアラビア語とフランス語。


スペインから政治亡命してきた人も多くカサブランカ、ラバト、マラケシュのような都会ではスペイン語、英語が話せる人も多いようだ。ラバトで乗ったバスで知り合った日本語専攻の大学1年生の女子学生はフランス語で会話する疋田氏や英語で会話する私、日本語で会話する友人などにも各々の言語を流暢に受け応えしていた。モロッコへの旅は日本の在り方、自分の人生観、モロッコの未来など深く考えさせられたのでした。
     2023年12月6日 白井 信次郎

編集担当 高田幸夫

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