毎年この季節になると、関西ならではのイカナゴ漁が始まる。わずか2週間の本当に短い猟期だ。
海が荒れると船は出ないし、もちろん日曜日は休みだ。去年は不漁だったこともあり、2~3日で漁が終わってしまい悔しい思いをした。今年こそはと思っていたが、貧乏暇なしの悲しさ、中々買いに行く時間がないので半ば諦めていた。ところが神戸に住むLSCの友人がわざわざイカナゴを買って持って来てくれた。飛び上がって喜んだのは言うまでもない。夕ご飯を簡単に済ませ、早速イカナゴを炊き始めた。炊き方はとてもシンプルだ。タレを作りイカナゴを投入したら強火で一気に炊き上げるだけだ。絶対に箸でイカナゴを混ぜてはいけない。これが簡単そうで意外と難しい。箸を入れたくなる気持ちを抑え、ひたすら鍋を見ている。醤油、砂糖、そして生姜の良い香りが家中に広がる。
40分位で無事にイカナゴが出来上がった。はやる気持ちを抑えきれずちょっとつまみ食い。
口の中にぱ~っと春が広がった!
編集担当 段野 京子