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春を告げるイカナゴ 段野 京子記

随筆/雑記

 毎年この季節になると、関西ならではのイカナゴ漁が始まる。わずか2週間の本当に短い猟期だ。
海が荒れると船は出ないし、もちろん日曜日は休みだ。去年は不漁だったこともあり、2~3日で漁が終わってしまい悔しい思いをした。今年こそはと思っていたが、貧乏暇なしの悲しさ、中々買いに行く時間がないので半ば諦めていた。ところが神戸に住むLSCの友人がわざわざイカナゴを買って持って来てくれた。飛び上がって喜んだのは言うまでもない。夕ご飯を簡単に済ませ、早速イカナゴを炊き始めた。炊き方はとてもシンプルだ。タレを作りイカナゴを投入したら強火で一気に炊き上げるだけだ。絶対に箸でイカナゴを混ぜてはいけない。これが簡単そうで意外と難しい。箸を入れたくなる気持ちを抑え、ひたすら鍋を見ている。醤油、砂糖、そして生姜の良い香りが家中に広がる。
40分位で無事にイカナゴが出来上がった。はやる気持ちを抑えきれずちょっとつまみ食い。
口の中にぱ~っと春が広がった!

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編集担当 段野 京子

随筆/雑記

コメント

  1. 高田幸夫 より:

    文面からするとと本当に春を感じさせる料理ですね。今日のハイキングにLSCのSさんが料理して持ってきてくれます。どんな味がするか楽しみです。

  2. 安樂秀典 より:

    イカナゴの香りが漂ってきます。簡潔で上手くまとまっていますね。素晴らしい!

  3. 浅原かおり より:

    美味しそうに炊き上がったね~
    今日は1K1980円だった! ショック!
    それも丁度いい大きさ。
    ああ~ついまた買ってしまった!

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