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スペイン領「カナリア諸島」 山田耕作記

ヨーロッパ/アフリカ
  • 日時: 2022年1月12日(水曜日) 16:00~18:00
  • 講師: 板垣奈緒氏(現地ガイド)
  • テーマ: スペイン領「カナリア諸島」
  • 参加者: 申込者43名

 今回のテーマ「カナリア諸島」は、旅行企画Gがお誘い旅行としてモロッコを含め計画・実施し、関西支部の懇談会でも旅行記の報告がありましたので、皆様にはなじみ深いと思います。また、興味をお持ちの会員の方も多く、多数の方に参加いただきました。
講師の板垣奈緒氏は、カナリア諸島の虜となり18年間在住(3人の子供)され、難関のガイドの資格を有し、ガイド・翻訳・コーディネーターとして大車輪の活躍をされています。
スペイン領のカナリア諸島は、火山の噴火によって大西洋上に生まれた7つの島々からなり、イベリア半島から南へ1,000㎞以上、アフリカ大陸からは最短距離でわずか115㎞のところに位置します。ヨーロッパから5時間程度のフライトで、昼夜の寒暖差も少なく、沿岸部の年平均気温は22℃と年間を通して温暖な気候のため、太陽の温かさを求めて、多くの観光客が訪れるそうです。板垣様手作りビデオ(2本)を見ながら島々の紹介をいただきました。

カナリア諸島はどんな島

島ごとに気候と風景が変わる、世界でも珍しい島々。7つの島々からなっています。

テネリフェ島

・スペイン最高峰の海抜3,178mのテイデ山があり、国立公園に指定されています。
・17世紀・18世紀に建てられた建造物が立ち並ぶ古都ラ・ラグーナは最も歴史が有り世界遺産に登録さ れているそうです。
・少し小ぶりの街カラチコは、海に流れ下った溶岩が固まって出来た珍しい町で、海岸には溶岩で出来た自然のプールがあるそうです。
・島南部には15㎞におよぶビーチリゾート地があり、マリンスポーツも盛んだそうです。

テネリフェ島のポイント3つ
1.見どころが多い(世界遺産)
2.ティデ山あり(カナリア一番の見どころ)
3.飛行機の便とホテルが多い

グラン・カナリア島

・全町50㎞の変化に富んだ海岸が有り、中でも250haからなるマスバロマスの巨大海岸砂丘は特筆すべきもだそうです
・コロンブスの家が有り、アメリカ大陸への遠征途中、ここに寄港した時の証拠品が展示されています。
・街並みが中南米と似ていますが、ここの街並みを真似て中南米の街が造られたといわれています。

グラン・カナリア島のポイント3
1.自然も街もある
2.飛行機の便が多く便利
3.最新の世界遺産(2019年)

マスパロマス砂丘

ランサローテ島

・古くは穀倉地帯であったそうですが、火山の噴火で滅したそうですが、火山性の土壌に栽培されたブドウ畑があり、白ワインを作っているそうです。
・この島の景観は、溶岩の暗色に対して、建物の外壁が白色に決められており、そのコントラストが見事です。
・島の中央部一帯は国立公園に指定され、バスで周る見学コースが設けられており、地層温度の摂氏350度も体感できます。また、火山性洞窟も楽しめるそうです。

ランサローテ島のポイント3
1.世界の他では見られない景色
2.火山のワイン
3.お客様が喜ぶ

ラ・ゴメラ島

・コロンブスの島と言われ、アメリカ大陸遠征前に最後に立ち寄ったことで知られ、その後もアメリカ大陸への遠征の寄港地として重要な役割を果たしたそうです。
・この島は他の島と異なり、火山活動の影響を受けていないことから、照葉樹の原生林が現在も残っています。

フエルテベントゥーラ島

・この島はウインドサーフィンのメッカで、世界でも有数のサーフポイントとして知られ、過去には世界チャンピオン大会も開催された。
・古く(2000萬年前?)は1,000mを超える山があったそうですが、徐々に削られて乾燥した平原となり、草木の育たない島です。

ラ・パルマ島

・ラ・パルマ島は100万年前にできたカナリア諸島では新しい島です。
・この島は豊富な水資源に恵まれ、植物学的に非常に貴重な価値のある森林が維持され、高山植物の見ごろは6月頃だそうです。

その他

・カナリア諸島は1年中観光シーズンとのことですが、ヨーロッパの寒い時期はヨーロッパからの観光客が多いので、避けた方がいいとのことです。
・通貨はユーロで、物価は消費税がスペイン本国の25%と異なり7%のため、高くはありません。島の人々が本国と同レベルの生活が出来るようにとの措置だそうです。
・短期のステイにはサービスアパートメントがあり、1ベッドルーム+キッチンが付いた50㎡弱の部屋で、1泊50ユーロからあるそうです。コロナの影響で、現在はホテルではなくて、サービスアパートメントを利用する人が増えているそうです。
・病院や教育は充実しているそうです。
・観光の際には、多くの島々に行こうとすると移動が大変ですから、2~3島でゆっくりと過ごす方がいいそうです。

投稿編集 安樂秀典

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