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瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチに参加して         平田和彦記

西日本

 8月上旬「瀬戸内しまなみ海道スリーデーマーチ」(9/30~10/2・3日間)の新聞記事が目に止まりました。6年前レンタサイクルにて「しまなみ海道」を楽しんだ思い出があります。一度歩いてみたいとの願望が有り、3日間80kmを歩くコースを選択(参加料2,800円)。色々なコースがあり、今治から尾道まで通し歩き、来島海峡大橋20km、10km、ゆめしま海道、尾道市内歩き等10種のコースが設定されています。私の選択したコースは1日目から30kmのロングトレイル、全コースコンクリート舗装道、腰、膝への負荷大、でも何とかなるさの気持ちで、即座に申込みをしました。
 宿等の予約が遅れ、伯方、瀬戸田会場付近は満室。今治か尾道に宿を取り、臨時バス利用が企画されていましたが、早起きが苦手、非効率を承知で隣の島に宿を予約。これが余計な負荷に繋がり、一つの失敗(後述)。

 今治中央会場に午前7時半集合。申込み書、健康チェック表を提出。ゼッケン(氏名、住所、コース名、メッセージ)、コースマップを得て、フリースタート。開会式等無くシンプルそのもの。
 掲示された参加者の人数は、私の参加コースA-1,2,3は455~658名。述べ参加人数3,162名。予想外の規模でした。皆さんの服装、装備は即乾・軽量化が配慮され本格的。夫婦連れ、歩き仲間の集団も散見。特に女性陣の姿が目立ちました。日頃の鍛えた成果の披露とばかり不安げな素振りの方は見当たりません。ゼッケン表示によると参加者は九州、中・四国、中部、関東地方と広範囲。皆さんこの地は魅力ある場所と再認識しました。

●画像はクリックすると拡大表示されます。

 午前8時スタート。今治会場~来島海峡大橋~大島~伯方・大島大橋~伯方会場間35kmを歩きました(更に大三島の多々羅大橋麓の宿迄10kmの輪行)。

来島海峡大橋4.1km上、日差しきついが、気持ち良い風が吹き、最高でした。中間チェックポイントのある「吉海町・下田水港」で休憩。その後、外周ルート(海岸沿い)を歩きました。来島海峡大橋の全景が見られ、砂浜に打ち寄せる海水の高い透明度、しかもゴミが見当たりません。瀬戸内海育ちの自分、めちゃ感激した場所です。又夕日が美しい景観場所との事でした。
 しかし遮るものが無い海岸、日差しきつく日傘が欲しいと願いたくなりました。内陸部に入り、緩斜面の「宮窪峠越え」はピッチも上がらず、疲労感がじわじわと押し寄せ、歩き力不足を実感。一方伯方・大島大橋の上り、下りは木立に囲まれ凌ぎ易かった。ようやっと伯方会場に到着は16時15分。チェック印を貰い1日目の行程は無事終了。
 レンタサイクルにて大三島大橋を渡り、大三島の海岸沿いを走り 多々羅大橋麓近くの宿、I-Link Hostal & Cafe(2つ星)へ。清潔感溢れる宿でした。
 歩きの後半、左足親指近くに痛みがあった。宿に到着後、観察すると肉刺が出来ていました。(主原因)は靴の中で足が動いた事にある。履きなれた靴であったが、広幅・足首締め付けが無いショートカットタイプの靴でした、足の甲部分、少し強めの締付けが必要があったと反省。

 午前9時10分遅めの伯方島スタート(大三島から伯方島に引き返し、レンタサイクルを返却。10kmの輪行)。伯方会場~大三島橋~海岸沿い~多々羅大橋(1.5km)~海岸沿い~生口島・瀬戸田会場間、19kmを歩きました。歩き始めると足取りが重く、疲れを感じる。肉刺の痛みもある。大三島に入り、海岸沿いの景色は単調そのもの、暑さに耐えながら、うつむき姿勢で「多々羅大橋」は遠いなと考えつつ、ひたすら歩きました(笑)
 宿に預かって貰っていた荷物を受け取り、後半の9kmは7kg前後の荷物を背負っての歩きとなりました。瀬戸内の海を左に眺めながら、ここも黙々を歩くのみ。瀬戸田町の向上寺の三重塔が見えてから会場まで長かった。瀬戸内会場到着は16時。チェック印を頂き2日目の行程無事終了。
 瀬戸田会場からJR尾道駅前迄バス移動。救護所にて肉刺の治療をして、宿へ。駅前の宿で足の肉刺の状態、疲れの残り具合、好天が予想される天候等を念頭に、瀬戸田~尾道間30km歩きはスキップしました。

1,2日目の歩きの感想は、皆さん健脚そのもの。歩き速度が早い。追い抜かれてばかり。気ままな一人歩き故、こだわりなく両日共にどんじり集団の仲間入り。ゆっくり歩いて、しっかり瀬戸内風景を眺めましたよと、言えない悔しさがちょっぴりありますが(笑)

 例えば、千葉県からの来訪者、30歳前後の美人さん。追いつこうとするも、追いつきません。時に見失います。何処と気にかけると後ろから追い抜かれます。つまり、彼女は休憩回数が多く、歩く時は早足。まるで「スペイン巡礼の旅」歩きでの欧米人のスタイル。私は休憩回数を少なめ、ゆっくり歩きます。このスタイルの差と自分の脚力の不足が印象に残った。
 又歩きながら前を歩く参加者のゼッケン(名前、出身地、メッセージ)を興味深く拝見しながら歩きました。何人かの人達と写真を撮り合ったり、過去のトレッキング歴、枚方宿近くを歩いたよ等と。これぞ旅歩きの醍醐味を味わいました。この様なスリーデーマーチ如きトレッキングの催しが、他にある事を知った事が最大の収穫です。例えば姫路~大阪100km。埼玉県東松山市比企丘陵で開催など。

「しまなみ海道」歩きから離れ、尾道の浄土寺、千光寺公園、福山の明王院に行き、建築美を堪能しました。

平田和彦
平田和彦

11月19日(土)、予備日は20日(日)、LSC関西ハイキングを予定しています。多くの方のご参加をお待ちしております。

投稿編集 安樂秀典

西日本

コメント

  1. 堀口昌之助 より:

    先ずは、その実行力に感服です。よおく考えて、止めて置こうかと言うのが、大半です。
    それを押して実行。ご本人しか分からないことが、経験されて始めて満載でしょう。
    先ずは、お身足を労わってあげてください。お若い!!!

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