梅雨がないとされる北海道には『蝦夷梅雨』という言葉がある。しかし、例年6月頃には好天が続く。私たち夫婦は、昨年(2021年)の6月中旬から16日間北海道旅行をした。コロナ禍の中、観光地はとても空いていて、のんびりと初夏の北海道の自然を味わうことが出来た。
今回の旅行行程は概ね道南のニセコを拠点にして一箇所滞在型の旅行である。途中、道東の釧路やトマムにも訪れた。雨に遭ったのは1日だけで、好天続きであった。爽やかな空気をたっぷり吸いながら、大自然の中でいろんなアクティビティを楽しんだり、たくさんの動物たちにも出会った。
コロナ禍になってからロードバイクを買ってサイクリングを始めた。大阪から飛行機に自転車を乗せ千歳空港へ、そして千歳空港でレンターカーを借りて、自転車&カーの旅行が始まった。体いっぱいに風を浴びて、北の大地を疾走するのも心地よいものであった。
この投稿記事には夏の北海道を収めた短編(3~5分)の動画を5本載せました。動画の醍醐味をお楽しみください。
■ニセコのんびり前半
コロナ禍前までは、ニセコは日本一地価高騰率といわれ、外国人を含めて高級別荘地の立ち並ぶところである。私たち夫婦は、朝起きると雲海の中から聳える羊蹄山(蝦夷富士)が望める緑の森の中にあるコンドミニアムを借りた。
午前中はいろんなアクティビティを楽しみ、午後からはホテルや近場でのんびりと過ごすことの繰り返しの毎日であった。コロナ禍真っ只中ということもあり、レストランが閉まっているところが多く食材を買い込んでの部屋食も多かった。
◇積丹半島ドライブ
千歳空港からニセコへ移動する途中に積丹半島に立ち寄った。少し曇り空のため綺麗な積丹ブルーを望めなかったが、神威岬の尾根沿いに先端まで歩いた。海のかなたまで歩くという感じでした。途中のハマナスやエゾキスゲの花はとても綺麗に咲いていた。
◇神仙沼ハイキング
ニセコパノラマラインを30分位車で走ると神仙沼レストハウスがある。そこから一帯に広がる湿原のハイキングコースが素晴らしい。綺麗に木道が整備され、澄み切った水面の長沼、大沼、神仙沼を歩いた。シャクナゲ岳が長沼に鏡のように映る。歩いているとあちらこちらで残雪を見ることが出来る。水芭蕉や綺麗な花にも出会える。
◇ラフティング
ニセコのラフティングは凄い。ネパール人のガイドによって、尻別川をゴムボートに乗って下った。ボートがひっくり返らないか心配する程の激流。水しぶきを浴びながらの急流下りはスリルがあり、忘れられない思い出となった。
◆ニセコのんびり滞在前半の動画(5分)
下の映像をクリックし▶マークを押すと「ニセコのんびり滞在前半」の動画が放映されます
■釧路・トマムを訪ねて
本来ずーっとニセコに滞在する予定であったが、自転車で釧路湿原を走りたいと云う強い思いもがあり、道東の釧路に3日間、トマムには2日間滞在の滞在することにした。
漕いで!走って!の釧路
釧路と云えば、日本最大の湿原と、海の幸を豪快に食べる炉端焼きと勝手丼がある。炉端焼き発祥の地でもあり、夜の幣舞橋を眺めながら岸壁炉端で食べる炭火焼の魚は最高である。道産のジャガイモと共にビールを飲み干すと、北の大地の夏を強く感じさせる。
◇「湿原の夢ロード」サイクリング
石炭産業の斜陽化と共に、昭和49年に廃線となった鉄道を自転車道として整備されたサイクリングロードである。釧路湿原の西側を南北に走る。道路は地平線に沈むほど長く真直ぐである。沿線を自転車で走ると馬や鹿たちにも出会う。夢ロードを離れ、釧路湿原展望台まではのぼりがきついが、辿り着いたところには遊歩道が整備され、北斗展望台から望む釧路湿原は最高で、疲れを癒された。
◇阿寒湖・摩周湖ドライブ
釧路湿原の奥に行くと阿寒湖・摩周湖がある。阿寒湖は雄阿寒湖を、摩周湖はカヌイヌプリ(摩周岳)を鏡のように映し出す。透明度抜群の湖を眺めながら散策すると心も晴れ晴れとする。
◇カヌーで釧路川川下り
6月は水量も多く、釧路川の川下りは最高である。ゆっくりカヌーに乗って下ると水辺で戯れる多くの動物たちにも出会う。エゾシカ、キタキツネ、丹頂鶴・・・カヌーから見る動物たちは警戒感もなくのんびりと私たちを見つめている。
◆漕いで!走って!の釧路の動画(7分)
下の映像をクリックし▶マークを押すと「漕いで!走って!の釧路」の動画が放映されます
雲海テラスのトマム
星野リゾート・トマムは夏でも楽しめる。廃止になったゴルフ場跡をカートでドライブ、牧場の牛との出会い、広い敷地内のサイクリング、ミナミビーチでの泳ぎ、それになんといっても早朝ロープウエイに乗って上る人気の雲海テラス・・・飽きることなく初夏を楽しむことが出来る。
◆雲海テラスのトマムの動画(3分)
下の映像をクリックし▶マークを押すと「雲海テラスのトマム」の動画が放映されます
■ニセコのんびり滞在後半
トマムで宿泊した後、再びニセコに戻った。同じコンドミニアムに泊まり、そこを拠点にして再び楽しんだ。
◆グルっと一周羊蹄山(蝦夷富士)サイクリングの動画(5分)
雄大な蝦夷富士を横目で見ながら一周する距離55kmのコースである。私達夫婦は観光を兼ねていたため、二日間に亘って走った。初心者でも楽しめるコースである。周辺には有馬記念館、ダチョウ牧場、花のきれいな真狩フラワーセンター、羊蹄山の湧水、自然公園、名水の郷きょうごく、半月湖、温泉etc・・・ライダーにはたまらないサイクリングコースである。
下の映像をクリックし▶マークを押すと「ぐるっと一周、羊蹄山」サイクリング」の動画が放映されます
◇洞爺湖・有珠山ドライブ
ニセコから自転車を車に乗せて洞爺湖へ。洞爺湖温泉公園辺りはサイクリングに最適なところである。湖沿いの林の中を潜ったり湖岸を走ると心地よい。
有珠山のロープウエイから見る昭和新山や有珠山山頂の噴火口も見応えがある。ロープウエイ山頂には有珠山テラスが新しく出来ており、そこから眺める洞爺湖は綺麗だ。
◇イワオヌプリ(硫黄山)登山
イワオヌプリはニセコ連峰東山山系に位置し、標高1116mの活火山である。登り1時間ぐらいコースで家族連れも多い。むき出しの岩肌が多い。ところにより硫黄の吹き出しているところもある。
途中にはいろんな花に出会った。マルバシモツケ、イソツツジ、シラタマノキなどの北海道ならではの花に出会える。頂上付近では雪渓があり火山口のお釜歩きもよい。帰りには大湯沼のニセコ湯本温泉に入って疲れを癒して帰った。
◆クルッと一周羊蹄山サイクリングの動画(5分)
下の映像をクリックし▶マークを押すと「クルッと一周、羊蹄山」サイクリング」の動画が放映されます
北海道には、春夏秋冬を問わず何度も訪れている。しかし、一箇所滞在型でしかも自転車を持ち込んでレンタカー&自転車の旅行は初めてである。広大な北海道の旅行には車は不可欠であるが、それに自転車を加えることにより楽しさが倍増した。車で目的地に行き、そこからは自転車でうろうろする。自転車は地元の人とのコミュニケーションが取りやすい。小回りを利かせてコースを柔軟に選べる。体いっぱいに北の大地の風を浴びて走ると爽快である。今までにない旅行スタイルを楽しむことが出来た。
ご覧頂いた後、「いいね!」や「コメント(感想やご意見)」をお願いね。