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LSCの30年に寄せて  堀口昌之助記     

随筆/雑記

LSCの30年に寄せて

 この記念に、遠慮を横に置いて、寄稿させていただきます。
確か、発足当時のお二人の立役者があったればこそ、今日のLSCの存在があると、古参の会員からお聞きした。
そんな昔の事、名前も何も存じはしないが、時は小渕さんの「平成」に入ったばかりで、バブルの時であったろうか。

旅行会社のこれが良いとして作る団体旅行から、好きな企画の個人旅行に移りつつあった時に、「外国で長期の滞在の友の集い」を考えられた。
果たして、
時を得たものであったでしょう。

 でもまだ当時は、団塊の連中は現役で、余程気の入ったものだけの小さな集いであったでしょう。
3年目の浮気ではないが、このLSCに合わないと思った人は去ります。
7年
目の危機と言いますが、もうこのくらいでいいか満足したと、年齢を理由に去る人もいます。
会員でありながら、お亡くなりになられた方もいます。

 中でも、金田さんのことは忘れがたい。
積極的にお誘い海外旅行を、自ら先んじて企
画して、それは新鮮な旅行先であり、その後も彼の意志を受け継いで、幾度もの旅行が実施されました。 急な発病で他界されました。

ご主人の介護、逆に奥様の介護で名前だけが載っている会員の方もいます

 LSCは任意加入で成立します。
入会に際して、会員の紹介は必要がありません。
このような会は往々にして、四天王が君臨して、何もかも決まる形に
なりがちですが、我らのLSCは見るところそのようなことにはなっていません。

筆者の勝手では、LSCには座敷会員と縁側会員が居られるようです。
積極的
にタイ、台湾、フィリピンなどに常時滞在する人から、友の会活動中心で、好きな時だけに、好きな催しけに参加している人たち。
縁側から上がって座敷
になる人、縁側から上がろうとしない人達。 自由この上ありません。

 LSC発足当初は、インターネットは黎明期で、メールはまだなくて、情報を得るのが活字か、知った人に聞く他方法ありませんでした。
当時のLSCは、情報
の伝達を役割と考えて発足したことでしょう。
今は、手に入れようと思えば、
何でもネットから、SNSで手に入ります。
それでも、人を義務感で締め付け
ず、これ以上勝手、ルーズではと言う境界にLSCはあります。
それが会員に
とって気持ちが良いのでしょう。

それこそ足腰が立たないか、気力消失まで会員で居ようとするでしょう。

 LSCを何かで知り、それからの入会の動機、理由はそれぞれでしょうが、歳をとりますと、「因縁」という考えに行き届きます。
仏教から、そして奥の深
い考え方を示す言葉ですが、西洋では、運命、宿命を使います。
中華圏では理
解しえます。
西洋では、自分で判断して決めているから、それまでだと割り切
ります。自律的です。
でも、そのようになったのだとする他律的な考えも、我
々は許容します。
最たるものが、優勝者が言う、「皆さまのお陰で」。

苦しい戦いに勝ったものほどそのように思うのでしょう。 優勝を頂いたと。

 LSCが現在この形(あれやこれや考えることなく)で存在することに、何か因縁を感じます。
多士済々、いろんな人がLSCのメンバーです。
そして集うために、それぞれ
の持つ角を少し削ったりして、仲良くやっています。
これからのLSC万歳!

                        文責 堀口昌之助

投稿編集 下出澄夫

随筆/雑記

コメント

  1. 高原政玉 より:

    堀口さま
    「LSC創立30周年関西支部記念イベント」計画立案の際、節目のこのイベントについて寄稿文を堀口さまにお願いする事になりましたが、気持ちよくお引き受けいただきありがとうございました。軽妙洒脱なエッセイをいつも楽しみにしています。今後ともよろしくお願いいたします。高原政玉

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