西安 遊学記(2)  若林紘一郎記

アジア

中国の大学は新年度スタートは9月で、7月中旬から夏休みに入ります。
陝西師範大学も期末試験が終わると卒業生は退寮の準備が始まり、私達が行っていたとき丁度食堂前の広場で学生たちは自分の持ち物、教科書、書籍、生活用品、小家具、衣類などを路上販売していました。
学生や父兄や近所の人たちが多数集まり売買していて合理的ですが日本にはない光景で驚きました。
校内にツーリストがあり兵馬俑〜華清池ツアー、崋山ツアーなど西安郊外に行くのに便利で利用しましたが一般より安くて楽に行けました。

大雁塔(大慈恩寺)
652年、唐の高僧 玄奘三蔵がシルクロードの苦難の旅をへてインドから持ち帰った経典や仏像を保存するため建立した塔です。大慈恩寺境内にあり、7層64mの仏塔で木製の傾斜のきつい螺旋階段を最上階まで上りましたが、ここから眺める西安の街は広い通りが大雁塔下から遥かに真っすぐに西へ走っていてシルクロードの出発地点である当時の長安を見ているようで感激しました。

大雁塔にて全員 最上階7層から見るシルクロード

大明宮遺跡
唐の都長安の太宗が634年に建設を始め663年に太極宮からここへ朝廷を移し904年までの240年間17人の皇帝が起居し政務を執る唐王朝の政治中枢となった。1957年より遺跡の発掘が始まり2010年から大明宮国家遺跡公園として一般開放されている。広大な敷地でまだ発掘中で丹鳳門など一部の建物が復元されていた。

大明宮遺跡展示館にて

秦始皇帝兵馬俑坑
兵馬俑は秦始皇帝陵に埋められていた陶器でできた兵士や馬の人形。2200年前死後の始皇帝を守るための軍団として副葬された。1974年地元の農民が井戸を掘っているとき偶然に発見した。
1号抗、2号抗、3号抗があり発掘した墓穴敷地をそのまま巨大なドームで覆っている。中へ入ると実物大の人形が8000体あり一つ一つ顔も服装も異なり大変な迫力で圧倒される。金と権力の凄さが実感できる。他に秦銅車馬陳列館があり銅で作られた銅車馬など重要な出土品を展示している。

兵馬俑1号館 秦始皇帝兵馬俑坑 兵士俑

華清池
西安から東へ30km郊外の麗山(りさん)の麓にある風光明媚な有名な温泉地が華清池です。3000年の歴史があり秦始皇帝や中国の王たちの宮殿がこの場所に建っていた。唐代の玄宗皇帝と楊貴妃が華清宮で入浴したことで知られ、白居易の「長恨歌」で詠われている。華清宮には湯殿が並んでいて玄宗皇帝が使う「蓮華湯」、楊貴妃が使う「貴妃池」海棠の湯、后妃が湯あみする「長湯」などがある。楊貴妃の海棠の湯は意外と小さかった。

庭園入口付近には始皇帝と楊貴妃が躍るモニュメントがあり庭園には楊貴妃が湯浴みしているなまめかしい白い像が建っていた。夜にはライトアップした華清池の池の上を舞台にし、背景の山を借景とした光と音楽と舞踏の「長恨歌ショー」を見ましたがその壮大な華やかな演出には感動させられました。バックの麗山に電光が輝き宮殿はライトアップされ池の上で唐代の衣装での舞踏と音楽のファンタジーショーでした。

華清池宮前にて全員 華清池モニュメント
楊貴妃湯浴み像 華清池長恨歌ショー

崋山
後の休日に西安から120キロにある道教の聖地といわれる中国五岳の一つ崋山に行きました。急峻な峰が連なる日本ではあまり見られない岩塊の山です。中国一危険な登山道と言われています。麓からロープウェイに乗り一気に中腹まで行く。ロープウェイから見下ろすと急峻な花崗岩の岩肌をむき出した断崖が槍の様に聳えている。中腹から徒歩で石の階段が続いている登山道を一部鎖につかまりながら北峰1614mの頂上まで上りました。6人中2名は途中で脱落しました。5峰が連なっていて最高峰は南峰で2164mありますが、ここからは「蒼龍嶺」という幅1m、両側が切り立った危険な尾根道が続いているのが見えましたので登るのは止めました。帰りはロープウェイで下りツアーバスで帰りました。

崋山北峰登山口 階段が続く 崋山北峰頂上 1614m
蒼龍嶺

日本人留学生3人と会食したのも楽しい思い出です。男性は一人で今治出身の奈良大学生で交換留学で来たとのことです。二名の女性は埼玉と東京でした。
皆真面目に勉強しているようで頼もしく感じました。
(前列 左側3人 日本留学生)

日本人留学生と会食

唐王朝時代の遺跡を訪ねたり日中文化交流遺跡を見ることが出来、語学学習はあまりできませんでしたが単なる旅行ではなく色々経験した楽しい思い出の西安滞在でした。

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