2009年11月のチェンマイも、思い出が詰まったロングステイだった。
1.ゴールデントライアングル
チェンマイにロングステイしている会員とメーサーイを旅行した。
ここにタイとラオス、それにビルマ、ミャンマーの3カ国の国境が接する地点が見える高台がある。
国境は全てメコン川で区切られているのだが、何処何処と注視して眺めても何処に国境があるのか分からない。
そこから見えるのは雄大なメコン川だけだった。
有名だからといって素晴らしい景色が見えるとは限らない。
そうなんだ、ここは景色を眺める場所ではなく、3つの国境線があると想像してくれという場所なんだ。
世界は広いが人は勝手に国境を作って、その国境を巡って争いが起こっている。
昔も今も、そして考えたくないが未来も。
「想像してごらん、このメコン川に線が引かれているのだ」
「そこから旅は始まるのだ 」と 僕は思った。
2.パスポートとは関係無くラオスに上陸
国境とは不思議な線だ。目に見えないし、現地の人々は国境を意識しているようにも見えない。
ある意味いい加減なものだと感じたのは、メコン川クルーズ(小さな川舟だけど)の途中でラオスの村に上陸した時だ。この村はラオス側にあるがタイ観光の一部となっていた。
具体的にいうとパスポートを必要としないでラオスに入国できるのだ。これが、このクルーズの売りだ。
上陸した所にある狭い観光施設で、村の特産物の土産物を買わされるようになっている。
翌日、メーサーイから国境を越えてビルマの町タチレクに入国した。
ビルマに入国するには通常はビザを必要とするが、ここでは観光料金(建前は入国手数料だけど) を払えば
タチレクの町だけ入国できた。
つまり、ゴールデントライアングルの観光旅行はトライアングル3カ国の入国も体験もできる旅行だったのだ。
テーマーパークのような気軽さと少しの緊張感が味わえるお得なパック旅行だった。
でも、僕はこの旅で国境の不思議さに興味を持った。
そして思ったのだ「いつか自分の力で国境を越えてやろう」と。
だから、その思いを実現させるために今も自分の力で国境を越える旅に出ている。
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2024T026.html#ad-image-0
編集担当:江口三重子