土曜日の午後6時から放送されている、『人生の楽園』という番組があります。西田敏行さんと菊池桃子さんのナレーションで、第二の人生をアクテイブに生きるご夫婦を紹介しています。番組の始まった20年ほど前は、主に海外ロングステイや海外移住をされているご夫婦が紹介されていました。ここ数年は、主に50代以上のご夫婦が長年住み慣れた都会を離れ、UターンやIターンして農業経営やお店をオープンして、その土地の住人との交流を交えた『新しい生き方』、第二の人生を歩む姿を紹介しています。
このテレビ番組のように『田舎暮らし』『田舎移住』で、第二の人生を送っている知人がいます。その知人は、大阪でラジオ番組やイベント司会で活躍していたフリーアナウンサーの薗田涼子さんと言います。女性の年齢は公表しませんが、私の2年ほど後輩です~本人は、年齢を隠している訳では無く、アッケラカンと「私、〇歳になったよぉ」とおっしゃいます。6年ほど前にフリーアナウンサーを辞めて、和歌山の古民家に移住してカフェレストランをオープンさせたのです。
今回お目に掛かるのは、9年半ぶりになります。年齢を感じさせ無いルックスとお喋りのパワーは、現役の頃のままです。



緑豊かな自然に囲まれた、エアコン要らずの空気が美味しい事と言ったらありません。エアコンは要りませんが、冬場は薪ストーブが活躍するそうです。1階は広いカフェスペースで、2階はギャラリーになっています。ギャラリーには、陶芸作品から木工製品、蔦を使った作品と多種多様です。時々は、コンサートやイベントも開かれています。

これまでに、ギネス記録に登録された世界最高齢ジャズトリオ大塚善章・鍋嶋直輝・宮本直介の『ゴールデン・シニア・トリオ』や佐川満男さんのコンサート、落語家の露の都さんの落語会を開いているそうです。



伺った時は先客が1人だけで、内心『これで、経営は大丈夫かなぁ〜?』と心配になったのですが、その後は次から次へと千客万来の賑わいです。外国人向けの雑誌の取材を受けてからは、高野山帰りの外国人が来ることも増えたそうです。

沢山のランチメニューから『食べる”ミートソース”パスタ!まりちゃんオリジナル』をオーダーしました。因みに『まりちゃん』とは、一緒に移住したお嬢さんの名前だそうです好きなドリンクも付いていて、僕は『梅ジュース』を頂きました。余りに忙しそうなので、おいとましよう〜としたら『まだ、エエやろぉ』と言われ、お客さまが一段落するまで長居してしまいました。




Cafe Tomobuchi カフェ トモブチ(古民家カフェ)
営業時間:4月~10月末 9:00~18:0011月~3月末 10:00~17:00
定休日 :毎週月曜日 & 第三火曜日(祝日の場合は営業)
住所:和歌山県紀の川町中鞆淵1658(県道3号線 JA紀の里鞆淵選果場から30メートル東)
電話:0736-79-3767
手作りのティラミスまでご馳走になり、帰りにはお土産に裏の畑で採れた南瓜まで頂きました。山の緑が濃く近くの川も爽やかで、自然の中で戴くパスタとティラミスの美味しさが、いっそう引き立ちました。まさに『人生の楽園』で第二の人生を確実に歩んでいる昔の仕事仲間の活き活きした姿を見て来ました。


今回は高速道路を使いましたが、ご本人は大阪市内までは高速代金がもったい無いので、地道を使って1時間半~2時間との事でした。あれぇ~? 私は、高速を使ったのに2時間も掛かりましたよぉ~(笑)和歌山と言えば『梅』と『みかん』のイメージですが、紀の川市は西日本最大の『桃』の産地だそうです。帰りに桃を買って帰るつもりが積もる話が長くなり、帰りには『桃』の販売所が閉店していたのは残念でした。
編集担当:赤野文子