昌之助
目の前が小さな港で日本家屋の・・・こんな民宿あっても良いかなと思う
このたたずまい、昔であるが、記憶にあるに違いない。すこしかしこまった、10畳間の床の間の掛け軸「日々これ好日」。
下の広間は50帖はありそうな大きな日本家屋ではある。
庭もそこそこのもので、目の前が小さな港になっていて、半農半漁の庄屋であったらしく、伊能忠敬ゆかりと言うのが、ここの売りである。
親戚でも何でもないから、「いっらっしゃいませ」の出迎えの後は、勝手に風呂に入り、部屋でくつろいで、夕食となる。
釣り人の宿でもあり、同宿の男性に聞くと、船を出して、何でも80cmの鯛を釣り上げたそうな。
魚拓にするという、同じ大きさの鯛が魚拓になった額があったから、本当の話で、偶にはこれぐらいが素人でも釣れるらしい。
こないだ三回目の訪問となった。咋秋は20名の兵庫会員とバスを仕立てて、乗り込んだ。
そう、何となく、遠縁の所に行くような気持になる。昔の、今は忘れたノスタルジアにしたるような気持ちで泊まりに行く。
こんな民宿があっても良いかなと思う。場所は舞鶴湾の突先の福井県に入ったばかしの高浜町で、原発もあるへき地の「潮富荘」。
編集担当 高田幸夫