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第18回オンライン旅行セミナーのご報告 山田耕作記

各種イベント
  • 日時: 2021年9月13日(月) 13:30~16:00
  • テーマ: 東西文化の混ざり合ったコーカサスの秘境 ジョージア
  • 講師: 上原雅子氏・・・・・前ジョージア全権大使令夫人、NPO法人国際人をめざす会理事、
             一般社団法人英語落語協会理事
       ティムラズ・レジャバ氏・・・・・臨時代理大使
       ダブィテ・ゴギナシュヴィリ氏・・・・・駐日ジョージア大使館専門分析員
                      慶応義塾大学SFC研究所上席所員
       福永佳津子氏・・・・・ロングステイ財団政策審議委員、NPO法人国際人をめざす会副会長
              長期滞在型ロングステイ観光学会理事
  • 参加者: 会員35名、ゲスト2名(ロングステイ財団)
               

 今回のセミナーは、福永様に企画立案いただき、上記3名の講師の方にジュージア及びロングステイについて講演をいただきました。ジョージアは2015年4月まで、日本では国名を「グルジア」と呼ばれていました。人口は370万人で国土は北海道より少し小さめです。南コーカサスにある共和制国家で、首都はトビリシ、東ヨーロッパ、もしくは西アジアに区分され、北はロシア、南はトルコ、アルメニア、アゼルバイジャン、西は黒海と隣接する位置にあります。

 初めにティムラズ・レジャバ臨時代理大使からご挨拶をいただきました。流暢な日本語です。日本のキッコーマンに務めた経験を持ち、帰国した際に、改めてジョージアの住みやすい生活基盤を感じたそうで、日本でも紹介したいと現在の職務につかれているそうです。

 次にダヴィデ専門官から詳しくジョージアについて説明をいただきました。先にも書きましたように東ヨーロッパにも西アジアにも区分される通り、アジアとヨーロッパの中間点に位置していること、シルクロードの要所であったことから、文化や食もアジアとヨーロッパが融合しているそうです。北と南を4000m~5000m級の大コーカサス山脈と小コーカサス山脈に挟まれていることから、北からの寒さ、南からの暑さから守られて、良い気候だそうで、東京と同じ程度の気候です。

 国民性は、多様な文化や宗教と交わり、お客様は神の使いだという諺もあるそうです。もてなしの文化も根付いているそうで、日本とよく似ていると感じました。また、「スプラ」と呼ばれる交流の場に参加すると、ジョージア人をよく理解できるそうです。ワインの産地のため、もてなしワインをすすめられますが、飲み過ぎには要注意とのことです。

 ソ連崩壊後、独立国家となりましたが、汚職や政情不安のため困窮した国家でしたが、2003年以降、欧米で教育を受けた若者が改革に取り組み、治安の確保により外国からの投資を呼び込み、経済成長率は12%だそうです。また、国内外の人を問わず行政手続きを簡略化し、コロナ前は900万人/年の観光客を受け入れていたそうです。観光ビザでも1年間有効で、銀行口座の開設等も1日で可能だそうです。

 上原様から3年弱住まれた経験から、観光・ステイに関する情報をいただきました。ジョージアでの移動は鉄道・地下鉄・バス等もありますが、タクシーの利用がよいとのことです。料金も8ラリ(1ラリは40円)程度で、ウーバーのようなシステムで手配できるそうです。団体の場合は運転手付きのミニバンを借り切ると良いそうです。レンタカーも沢山あり、欧米の業者が営業しているそうです。ホテルは4星で8,000円~10,000円、エアーB&Bは1,500円程からあるそうです。ステイの場合はアパートになりますが契約は1ヵ月単位で、400~500$(1LDK・・50㎡)程度だそうです。いずれもエレベーターの有無を確認した方が良いとのことです。

 訪れる時期については趣味や好みで決めればいいとのことで、素晴らしいゲレンデもあり日本からのスキー客もあるそうです。日本からはカタール航空でドバイ経由、約15時間程度だそうです。ジョージアには空港が2か所あり、ジョージアでステイしながら、近隣のヨーロッパの国々へ、手軽に安価で行けるそうです。コロナが過ぎれば、ゆっくりとジョージアで時を過ごすのもいいのではと思います。

コーディネーター(全体進行)・ジョージア大使館(ご挨拶)

講演1 ダブィテ・ゴギナシュヴィリ氏  

講演2 上原雅子氏

投稿編集 安樂秀典

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コメント

  1. 堀口昌之助 より:

    頭の部分しか参加できませんでしたが、人口高々、500万人で、周りはロシア、トルコ、文化も価値観も全く異なる大国に挟まれて、今に至るまで、グルジア語を守り切った民族であり、頭が下がります。彼らの歴史で、今までにどれ程の困難があったのか想像するだけで、気が遠くなります。きっと、ここに逃れて国を築いたのでしょうか。其処は他国が魅力には感じない荒地、荒れ野であったことでしょう。
    恐らく、内地で言うと、平家の落人が住み切った地域であったことでしょう。
    健気を通り越した民族の住むところです。

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