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船旅「魅惑のカリブ海クルーズ」(動画付き) 大阪府 高田幸夫 記

北米/南米

3月の半ば、アメリカのヒューストンを出航してジャマイカ島、グランドケイマン島、メキシコのモンテゴベイを周る7泊8日のカリブ海クルーズの船旅に出かけた。カリブ海の船旅に相応しい季節はハリケーンも滅多に来なくて雨が少なく湿度が低いこの時期は一番である。この時期は、アメリカも春休みの学校も多く、家族連れの乗客も多い。私たちが乗船すると既に多くの人が既に乗り込んでいて賑わっていた。

終日賑やかなリオデッキ

キャビン(船室)に荷物を置いて出港シーンを見るためにリドデッキに出た。デッキ中央に巨大なスクリーンがあり間近で歌う黒人バンド歌手の映像が映し出されていた。ハイテンポのレゲエのリズムは更に雰囲気を盛り上げていた。ボーンという長い汽笛が響き渡ると船は岸から離れだした。船内はこれから始まるカリブ海クルーズに期待を膨らます人たちの熱気でムンムンとしていた。

ウエルカム・パーティにてキャプテンと挨拶しました

私たちの乗った船

私たちの乗ったカーニバルコンクエスト号は11万トン3千人の乗客と千2百人の乗組員を乗せる9層14階建ての船である。クルーズ船にも「カジュアル」「プレミアム」「セグジャリー」の三種あり、私たちの船はカジュアル船であった。フォーマル・ドレスコードは2回のみであとはカジュアルスタイルの気楽な旅となった。

9階まで吹き抜けのロビーのエレベーター

私たち夫婦は北欧やエーゲ海の日帰りや一泊のクルージングの経験はあったが大型船での一週間に及ぶ船旅は初めてであった。私たちのキャビンは8階のジュニアスイートで、バルコニーやジャグジーのバスタブもある25㎡の部屋、そこを拠点にした船旅がいよいよ始まった。

私たちの過ごしたキャビン(部屋)

船内を楽しむ

船旅には「船内でのんびり過ごす楽しみ」と「寄港地を訪ねる楽しみ」の二つある。先ず船内について触れておこう。一言で表現するならばテーマパークそのものである。USJを丸ごと一隻の船に詰め込んだようなものだ。大きなレストランだけでも三つありそれに軽食コーナー、寿司バー、プールバー・・・食事をするところを探すに苦労しない。一部を除いて全て無料である。私たちは4階のモネダイニングをいつも予約して連日のように夜はフルコースのディナーを食べことになった。1週間の船旅で3kgも体重の増える人が多いと聞いて頷けた。

2階吹き抜けのダイニング・・・ここでディナーを楽しみました。
ディナーはワインでの乾杯から始まりデザートまでのフルコース・・・アルコールを除いてオールフリー

三つのデッキにまたがるショウラウンジでは毎晩のように本場のダンスショウやマジックショウが繰り広げられていた。撮影禁止なのでお見せできなくて残念である。ショウラウンジ以外でも船内のあちらこちらでバンドやオーケストラが演奏している。カクテルを片手に好きなジャズを聴いたり踊ったりしながら夫婦で過ごすのも意気なものだ。

ロビーでは毎日生演奏・・・音楽に合わせて踊る人も多く!

船内には体を動かして楽しむところも多く、増えた体重をダイエットすることも容易である。ジョギングトラック、フィトネスジム、プール、ジャグジー、ミニゴルフコース、バスケやバレーコートetc  朝食前に走ったりストレッチや筋トレをしたりした後、シャワーを浴びると一日はさわやかに始まる。泳いだ後スパに行って体をほぐした後のビールも美味しい。

フィトネスジム・・・毎朝ランニング、ストレッチ、筋トレをしました
老若男女が楽しむミニゴルフ・・・9ホール バスケやバレーコートもあり国際交流を楽しみました
デッキでのんびり過ごす人も多く ジョギング・トラックもあり・・・毎朝走りました
プールでは素人競技イベントも多く開催されました ジャグジープールも大賑わい

寄港地を楽しむ

船は夜移動し日中は寄港地に停泊したままである。11万トンにも及ぶ大型船なので移動中と云えども船揺れは殆ど気にならない。船内にはツアーカウンターがあり、次の寄港地のオプショナルツアーの申し込みも簡単にできる。

最初の寄港地は高級リゾート地として知られるジャマイカのモンテゴベイであった。ジャマイカといえばレゲエの王様・ボブマリーの出生地である。陽気な音楽が私たちを迎えてくれた。ここでは世界的に有名なダンズ・リバー・フォールを訪ねた。全長200mの滝で観光客は水着姿で手を繋ぎ滝を上るのである。途中から滝壺、打たせ湯滝、滑り台滝などがあり童心に帰ってはしゃいだ。ここでは防水カメラは必携である。当時はまだ防水カメラはあまり普及していなく、私の撮った映像を一緒した人に配ったところ大喜びであった。

ジャマイカのモンテゴベイ寄港した時の「ダンズリバーの滝登り」…鯉になったように生き生きと楽しく!

2番目の寄港地はケイマン諸島のグランドケイマンであった。ここは英国の最後の植民地になったところでパステルカラーの家並みやコロニアル風のリゾートホテルが立ち並ぶ。ココナツミルクを飲んだ後30人ぐらいを乗せるボートに乗ってサンドバーに向かった。船上でスノーケル用具が配られた。サンドバーは水深50~120m程度の浅瀬の珊瑚の海である。観光客の餌を求めて座布団状のスティングレイ(アカエイ)がたくさん泳いでいる。ここのエイは人懐っこく一緒に泳ぐのも楽しい。名物のエイとキスをすると7年間幸せになれるという言い伝えがあり、エイとキスして帰ってきた。その効果は今も続いているようだ。

グランドケイマン島寄港した時に、珊瑚の海でスティングレイ(アカエイ)とキスをしました

三番目の寄港地はメキシコのユカタン半島のコズメル島である。私たちはそこから更にフェリーに乗って40分離れたマヤ文明遺跡・トウルムを訪ねた。遺跡の保存状態が良いだけではなく、カリビアンブルーの海、真っ白なビーチとグレーの遺跡のコントラストが印象的で海水浴のできる世界遺産として欧米の人たちに人気が高いところである。

メキシコのコズメルに寄港した時に保存状態の良いマヤ遺跡を訪ねました

このカリブ海クルーズをしたのは、今から10年前の3月の事だ。ちょうど東日本大震災のときである。カリブ海をえい航している時に、CNNテレビは日本の東北地方へ津波が押し寄せるシーンを繰り返し何度も何度も放映していた。私たち以外に日本人の集客はいなく、大丈夫かの声を掛けられたが、船の中ではカゴの鳥と同じようなものでどうすることもできない。クルーズ船から降りて飛行機で日本の成田に帰ると空港には人影が少ないのに驚かされた。思い出の船旅となった。

カーニバルコンクエスト号の停泊

結びに!

このクルーズ旅行以来、船旅が大好きになりアラスカやアメリカ東海岸などの船旅へ出かけた。昨年(2020年)も地中海クルーズを予約していたところにプリンセス号のコロナ騒ぎが起こりキャンセルとなってしまった。コロナ禍が収束した後再びクルーズ旅行を楽しみたいと思っている。
船は夜のうちに移動して観光地へ連れて行ってくれる。荷物をキャビンに置いたままに寄港地の観光を気軽に楽しめる。船の中はテーマパークのように楽しむところが多くある。これから年老いても足が弱くなっても優雅に楽しめるところである。

動画「魅惑のカリブ海クルーズ」(8分)

10年前に撮った映像をLSC会員用に再編集した。当時のカメラの性能が悪く思うような映像になっていないが十分に楽しめる映像である。カリブ海クルーズを楽しみたい人には必見である。

 

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