2. 少年探偵団
老い楽(老いを楽しむ)のエンジンは幾つかある。大学・高校・会社の同期会が最も大きいが小粒ながら得も言われぬ隠し味的なエンジンが「少年探偵団」である。メンバーは7夫婦だけで30数年続いている。メンバーは様々な会社のオーナー(居酒屋、灘の酒造会社、輸入家具設計施工会社、お茶関連会社)、サラリーマン(日経新聞社、竹中工務店、松下電工)と多士済々である。
少年とは「残りの年が少ない」を意味し、探偵団とは「文字通り少年のような好奇心で面白いことを追い求める」ことに熱心な集団ということである。夫婦での構成なので実質は少年少女探偵団であるが、「残りの女が少ない」では艶消しなので少年探偵団で通している。
最近は会う機会が大幅に減っているが、多い時には毎月のように会って快飲・快食・論談風発で時の経つのを忘れたものである。何故かゴルフ・野球・女性問題は話題に上がったことがない。海外旅行・国内旅行にも数多く行き、私の老い楽にはなくてはならない貴重なエンジンである。
最近は病を患う人が出たり、コロナ禍もあって会う機会が大幅に減っているが、コロナが早く納まり以前のように「大人の会話」に時の経つのを忘れる日々の復活を願ってやまない。