33 9月入学に変更を
非常事態宣言が延長され俄かに9月入学・新学期導入議論が沸き上がってきた。
個人的には是非実現して欲しいと願っている。
《メリット》
① 今年の一学期を消化するのは日程的にほぼ不可能である。
これをカバーするためには9月入学を決断するしかないのではないか。
② ポストコロナではオンライン授業始め授業のデジタル化が一挙に進む。
9月迄の4か月間にオンライン授業のインフラ整備を進めることが出来る。
③ 何よりも国際標準に合わせ、日本人の海外留学や海外からの留学生受け入れを容易にする。
留学・受け入れ共に低調な流れを断ち切る絶好のチャンス。
《デメリット》
① 全てが4月入学で準備が進められていて、現場が混乱する。
⇒今年の一学期を9月にリスタートすれば現在の混乱は大幅に緩和される。
今は「戦時」、これ位の混乱は大した混乱ではないと思う。
② 親の経済負担と私立学校経営の資金負担が問題。⇒経済対策で救済出来る。
③ 法改正が多岐にわたる。⇒現在の医療従事者の事を思えば微々たるものだ。
政治家・役人はそれくらいの汗はかいてもらいたい。
④ 企業の新卒採用始め全てが4月入学を前提としているので社会が混乱する。
⇒今でも大混乱している。耐えられない混乱とは思えない。
⑤ 余り論じられていないが最大の問題は来年の小学校入学者数増である。
入学が今年4月~来年8月生れまでの生徒が入学し例年の1.5倍になるが、
この受け入れが物理的に可能か?⇒4月から8月生まれの生徒を4-6月と6-8月生れに
分割して2年間で吸収するのも一つの選択肢と思う。
今回の禍を福に転じる絶好のチャンス。この機を逃すと平時での大改革は絶望的。
早く方向性を決め、準備作業を急いで欲しい。4カ月あれば準備は出来る。
決断が遅れ、ズルズルと時間が過ぎ結局「準備不足で見送り」という最悪コースと
ならないよう祈るのみ。 関西支部 神原克收