儒教の理想として、「吾が老を老として以て人の老に及ぼす」という言葉があるそうです。「自分の親だけでなく、他人の親や高齢者も同じように敬う社会こそが良い社会である」という意味だそうです。わたしたちが見学させていただいた「榮譽国民の家」は、まさにこの精神が息づいている場所でした。
「榮譽国民の家」とは退役軍人の皆さんとその配偶者の方たちのための老人施設で、緑あふれる広大な敷地にいくつかの建物が村のように建っています。

歓迎の催し
ご覧ください!緑と光あふれるこの空間。これから私たちを歓迎するため、何かが始まるようですよ。

なんとなんと、力強いアフリカの太鼓が鳴り響きます。最前列で軽快なリズムを取るのは高齢者のみなさん。やがて「若手」の皆さんが、手さばきも軽やかに手旗を振りつつ登場!みごとに織りなすマーチングの開始です!

この演目、台湾全土の高齢者施設500組以上が参加するアクティブ・エイジング・コンテストで、初出場にして金メダルを獲得したとのこと!

できることをできる人が全力投球で行う。誰もが主役!
工夫を凝らしたこのエンターテイメントが台湾全土でトップの座に着いたこということ、納得しました!

施設の説明、折り紙交流会、園児たちの歓迎
その後は部屋に集合し、ほっと一息。配られたのは、日本では手に入らないコラーゲンたっぷりの冷たいフルーツゼリー状のドリンク。このあたりにも施設からの細やかな心遣いが感じられます。

我らがSGさんの堂々たる中国語での挨拶に続き、お土産交換です。これは台湾の文化ですね!続いてビデオを見ながら、この施設の概要を学びます。

なぜ入居者のみなさんがこんなにも生き生きしていらっしゃるのか、そのわけが分かりました。ここには「自由」があるのです!みんなで旅行に行ったり、夜、サッカーを観戦しに行ったり…。日本ではあまり見ない事例にメンバーからは感嘆の声が. . . 。


ビデオの後は、折り紙を通じての交流の始まり。3枚の折り紙で作る駒。ご指導はYKさん。この日のために練習を積んできた私たち。なかなか手ごわい作業です。

果たしてうまくいくでしょうか。ほら、こうやって、こうでしょう…? ここはこんな具合に…。




| 時々、前方のお手本を確認しながら頑張りました。難しすぎず、簡単すぎず、少々苦労するものの、できた時の達成感はひとしお。 |


企画は大成功!この真剣な作業を通じて、言葉を超えた連帯感が生まれます。


子どもたちも歌とダンスで私たちを歓迎してくれました。施設内に併設された幼稚園の園児たちです。

子供たちのはじける笑い声!!それだけでもエネルギーをもらえますよね。返すは溢れる「孫目線」! 高齢者施設と幼稚園が同じ敷地内にある. . . 羨ましい環境です。

大興奮のうちに終了した折り紙交流会と園児たちの歓迎ダンス。前半の部はこれにて終了です。もちろん、皆で記念撮影!続いて、いざ、施設見学へ!

施設見学とランチ
広々とした敷地内には複数の棟。看護室やリハビリ室も併設されていて、救急搬送用の救急車も施設独自で備えているそうです。


ここには800名ものお年寄りが暮らしていらっしゃいます。中には身寄りのない方も。そういう方たちも終の棲家として安心して暮らせるよう、納骨堂も設置されているとのことでした。


さぁ、お待ちかねのランチの時間ですよ!入居者さんたちと同じ食堂で同じメニューでいただきました。

バランスの取れた、野菜多めの健康食。温かい麺やスープも準備されていました。セルフサービスでいただきます。

ごちそうさまの後は、もちろん、写真撮影ですよね!

日台対抗ペタンク競技
お待ちかね、最後のプログラム、ペタンクです。気持ちの良い木陰にペタンクのスペースがありました。まずは真剣に作戦会議。

ペタンクに参加したことのある、自称「ややベテラン組」。

今回が全く初めての「超初心者組」も大活躍!

アフリカの太鼓をたたいていらした、ペタンク名手の誉れ高い90代の女性。腕前はさすがでした!

追いつ追われつの接戦。応援にも力が入ります。

やったぁ! ガッツポーズも人それぞれ。


結果は仲良く引き分けでした。きっと勝っても負けてもこの笑顔ですよね!さて、切りのいいところで、そろそろ帰る時間ですよ。

遊び足りない小学生のような顔をしてるのは誰でしょう。今回が初めての「栄誉国民の家」。来年もまた、呼んでくださいね。きっとですよ!

レポート・編集 鍵山眞由美 写真提供 SGさん



