1月24日
今日は二つのイベントに参加します。
午前は太極拳、夕方は『北方崑曲』の観劇です。
早朝7:45にコンドミニアム下に集合し、バスで会場の公園へ。

会場に着くと既に表演服を着た『高雄市薪傳鄭子太極拳協会』の方々が集まって準備をして下さっていました。


挨拶を交わします。

まずは記念撮影。

「薪傳鄭子太極拳」とはどのような太極拳なのかご紹介を頂いた。


その後、太極拳の基礎的な動きの指導を受け、十種類のパターンを学びました。


ゆっくりした動きなのですが、それがかえってきつく感じられました。
一度で覚えられるわけありません。
模範演技を見せて頂きました。流れるような演技に見とれてしまいました。


演技のご披露が終わると交流の場に変わります。
沢山のお菓子、果物や飲み物が準備されていて、「さぁどうぞ」と次から次と勧められお腹がいっぱい。




身振り手振りを交えながら交流が盛り上がります。


更には、「耳を揉むと良い」とか「効果的なツボ押し」などの健康法と話は尽きません。


交流のきっかけは?
ところで、『高雄市薪傳鄭子太極拳協会』との交流のきっかけは?
昨年のステイでLSCの数人が散歩中にこの公園で遊んでいる子供たちに声を掛けたことがきっかけだそうです。
子供たちの母親の中に一人日本人がおられたので話をしたところ、彼女はその公園で太極拳をしていると言われました。翌年の再会を約束して別れたのですが連絡先を聞いていなかった。そこで銀髪族の席さんにお願いしてこの太極拳グループを探し出してもらい、今回の交流が可能になったとのことです。

「太極拳」を終えて一度コンドミニアムに戻り、午後4時半『北方崑曲』観劇のために再び出発。
会場は高雄師範大学和平校区演芸庁

大入り満員の会場

この北方崑曲劇院による公演は平素は台北で行われており、人気が高くなかなか切符が手に入りません。巡演により今回高雄で公演されることになったが、外国人は原則入場が出来無いとのことでした。このような困難な条件があるにも拘わらず、コンドミニアムのオーナーでLSCの会員でもある謝さんのご尽力により我々の観劇が可能になりました。


『北方崑曲』は600年以上の歴史を持つ「百劇の祖」です。もともと南方の崑山で生まれた崑曲が北京に伝わり、北方の力強さが加わったものです。
私たちに馴染みの『京劇』は約200年前に崑曲を含む複数の地方劇が混ざり合って北京で完成したものなのです。
今回の演目は
1.『牡丹亭:拾画叫画(しゅうが・きょうが)』
2.『西廂記:佳期(さいしょうき:かき)』
3.『三岔口(さんちゃこう)』
4.『牡丹亭:遊園(ゆうえん)』
でした。
このうち「静」の『拾画叫画・遊園』、「動」の『三岔口』と言われる二つの演目が特に有名です。
このニ演目を紹介してみます。
『牡丹亭:拾画叫画(しゅうが・きょうが)』
主人公の柳夢梅(男)が、亡き杜麗娘(女)が自画像を残した絵を見つけ、その美しさに心奪われて絵に呼びかける物語です。

一人舞台で長い時間を歌い、絵の中の女性に恋い焦がれる狂おしいほどの情熱が、骨太な歌声で表現されます。
柳夢梅がまるで一人二役のように男声と女声を混ぜて声を使い分けます。柳夢梅は、絵の中の美女(杜麗娘)に完全に一目惚れし、没頭し、彼は絵に向かって話しかけるだけでなく、「彼女ならこう答えてくれるはずだ」という妄想を膨らませます。つまり、男声・女声を混ぜての使い分けは、彼の「恋の熱病」による‶錯覚”音を表現している演出で、「二人の対話」という空間を一人で作り上げ、観客に「そこには見えない彼女がいる」と感じさせるのです。
『三岔口(さんちゃこう)』
アクション(武生)の傑作です。
ある宿に客が止まりますが、その客が「宿の主人が善人なのか悪人なのか分からない」という疑心暗鬼を抱きます。そして暗闇の宿屋で、互いを敵だと思い込んだ二人の男が、手探りで激しい立ち回りを繰り広げます。




「明るい舞台で暗闇を演じる」という中国演劇の神髄です。一挙手一投足に独特の「溜め」やリズムがあります。息つく暇もないスリルが見どころです。
「ニアミス」の緊張感: 二人の刀が数センチのところでかすめたり、相手の気配を感じて空を切ったり。客席からは全部見えているのに、舞台上の二人は必死に探り合っているという「情報のギャップ」が、スリルと笑いを生みます。
午前中は『高雄市薪傳鄭子太極拳協会』との交流でした。
散歩中に一人の子供さんと出会ったことからこんなに盛大な歓迎の会に発展する。
ほんの小さな縁でも大切にする台湾の方々の熱い思いに打たれました。
夕方は『北方崑曲』の観劇でした。
滅多に観ることのできない演劇。この様な貴重な体験出来たのも謝さんのお陰と感謝しつつ公演を堪能しました。

貴重な一日を有難うございました
編集担当 谷口孝行



