
この度は畑邦子様、小西清子様のご紹介でLSCに入会させて頂きました西村楢美と申します。
この会は旅行好きの方々の集まりで旅以外でも様々なご趣味を精力的に楽しまれている明るい方々だと存じます。私も皆様方に交わり、楽しく自分の世界を広げていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
私は「赤毛のアン」が大好きで何度もアンシリーズを読み返しています。一般的に一作目の赤毛のアンは児童文学という位置付けですが、アンシリーズ全10巻のなかの一つです。
アンシリーズはアンの少女時代から結婚、子育て、祖母として生きる姿を描いた壮大な物語です。この舞台 プリンスエドワード島(PEI)は作者 ルーシー・モード・モンゴメリが生まれたカナダ・セントローレンス湾に浮かぶ美しい島で、アヴォンリー村のモデルとなったキャベンディッシュやシャーロットタウン等があり人気の観光スポットです。

私は若いころよりいつかは是非一度訪ねてみたいと思っておりました。カナダにホームステイをする機会があり、終了後にPEIへの一人旅を思い立ちました。これまで一度も国内外で一人旅はしたことがなく不安でしたが、清水の舞台から飛び降りるような思いで実行することに決めました。
島には鉄道がなく(昔はあったがレール幅が本土と異なり廃止)移動するにはレンタカーかタクシーしかありません。なのでいくつかの現地ツアーを組み合わせて観光することにしました。パソコンにかじりつき、様々な情報を集め、できる限りの手配をして出発しました。
ケベックの空港で帰国する仲間たちと別れ、モントリオール経由小さな飛行機でシャーロットタウン(州都)に向かいました。着後、手配どおりキャベンディッシュB&Bのオーナーに出迎えてもらい、夕刻宿へ向かいました。小さなかわいい宿でアンの舞台、グリーンゲイブルス(緑の切り妻屋根の家)にごく近いところでした。奥様が日本人で詳しく日本語でアドバイスいただき安心感がありました。

翌日はツアーでグリーンゲイブルス、合同教会、キャベンディッシュ郵便局、モンゴメリ生家、銀の森屋敷、ケンジントン駅舎など巡りました。昼食はロブスターランチでした。アン好きが集まったツアーなのですぐに皆様と打ち解けました。パッチワークのような田園風景、赤土のジャガイモ畑、果てしない青い海、個性豊かな灯台、どこを切り取っても美しい風景でした。

ツアー終了後、宿に戻りグリーンゲイブルス周辺、お化けの森や恋人の小径など自分のこころゆくまま楽しみました。一人旅は心細いと思っていたが誰にも気兼ねなくマイペースで行動でき、気楽である種、開放感を味わいました。

(館長は作者モンゴメリの血筋の方です)
一人旅だからこそいろんな人たちとふれあえたように思います。飛行機でシャーロットタウン到着時中年女性の外人?、私のほうが外人?が〝You made it. Great.”やったね!と声をかけてくれました。小柄なアジア人老女をモントリオールからずっと見守ってくれていたようです。 翌日シャーロットタウンを自由に散策、一泊ホテルステイ、翌早朝タクシーで空港へ。シャーロットタウンからモントリオール経由バンクーバー経由関空へ。



長年の夢をなしとげ、島の美しい景色や人々とのふれあいなど思い返しつつ帰国の途につきました。
全くアクシデントなくスムーズに旅を終えホットしました。最近は婦女子だけでなくカメラ好きの男性もPEIへ旅行される方がふえているそうです。
編集担当: 高田幸夫