2016年4月14日~19日、中国山東省濰坊市で開催の「第33回濰坊国際凧揚げ大会」に日本チームの一員として参加しました。1966年設立の「日本凧の会」のメンバーの中国語仲間から誘われ参加しました。この会は「凧文化」を広く民俗学、芸術、科学、遊びの側面からとらえ、幅広い活動を行っています。
濰坊は世界に知られた凧揚げの街で1984年、第1回以来、毎年1回世界凧揚げ大会がここで行われています。今年は第40回大会で59の国、地域で600人以上の凧揚げマニアが参加したそうです。
濰坊到着日は中国凧協会が手配した「濰坊大酒店」に宿泊。夕食はバイキング形式で各国ごとのテーブルを囲み談笑しました。
ちょうど、ウクライナのチームとテーブルが隣り合わせになりました。陽気で気安い人達で、すぐ親しくなりました。
翌朝ホテルのロビーでウクライナチームと交歓の記念写真を撮りました。
思えば日本は平和であるが現在ウクライナはロシアと戦争中で当時のメンバーが無事な事を祈るばかりです。
今朝から日本チームの通訳としてボランティアの女子大生が1名ついてくれました。
ホテルのロビーはタイの舞踏団が大会の雰囲気を盛り上げていました。
早速ボランティアの女子大生が街見物に連れてくれました。さすがに凧関係の店が並んでいて店内は様々な凧が並んでいました。
ちなみに中国語で凧は風琴(フェンジョン)と言いますが風の琴の意味です。夜は食事後、ホテルのホールで競技ルールの説明がありました。
翌日も同じボランティア学生が「濰坊世界風琴博物館」を案内してくれました。中国の古代から現在までのモデルの世界の凧が展示されていました。
彼女は日本語科3年で4日間を通して我々の案内をしてくれました。
大会初日朝、「濵海国際凧揚げ場」で開会式が行われました。
大会はそれぞれの国のチームが自慢の凧を見せ合って、腕を競い楽しむもので競技として争うのは一部です。 立体凧、連凧、鳥凧、セミ凧、六角巻凧、丸凧様々なタイプの凧が揚がっていました。
巨大なドラゴン頭の連凧は揚げるのに風圧が強く、網を持つ何人もの大人を軽々と持ち上げました。
私は金魚の絵と形の和凧を揚げました。しかしなかなか難しくて、中国人スタッフに助けてもらいました。
2日間にわたる凧揚げを楽しみ、最終夜はホテルで夕食会がありボランティア学生も日本チームのテーブルに入り一緒に食事をしました。
大会を通じ行事はもちろん買い物、食事にもつきあって案内してくれました。最後の別れの時、通訳の彼女はオイオイと泣き別れを惜しんでくれました。国民一人一人は善良な優しい人も多いが国の政治体制により、人格も変わって行くのは残念です。
国際凧揚げ大会を通じ国際交流という経験が出来、思い出に残る楽しい時を過ごすことができました。
現在も、あのウクライナチームの人やボランティア学生が無事平和に過ごしていることを祈るばかりです。
祈念、世界平和。
編集担当 谷口孝行