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徳島県勝浦町の『すだち』農家へ 大阪府 本村忠司 記

随筆/雑記

 

すだち~と言えば、秋刀魚や鍋料理に味のアクセントとしてお馴染みの柑橘類です。年間生産量は、全国で4000トン程ですが、その98%が徳島県産です。年々出荷量は減少していますが、今年は特に不作で去年の4割程度だそうです。

忠司
忠司

 徳島出身の落語家で友人の笑福亭學光さんからのお誘いで、『すだち農家』の収穫作業をお手伝いするボランティアに行って来ました。ボランティアに行ったのは、徳島県勝浦町という山の中の集落です。

お世話になったすだち農家は、74歳の独り暮らしの『ひとり農業』で、高齢化と過疎化で収穫するにも人手不足で、思う様に出荷できないのだそうです。


生憎、滞在した2日間は雨で、実際に木から『すだち』を刈り取る事は出来ませんでしたが、
選果作業と箱詰め作業のお手伝いをして来ました。
(下の写真をクリックすると選果実作業の動画がご覧いただけます)


 泊めて頂いた『ひとり農業』の家は標高100mほどに在りますが、すだち畑は狭くてガードレールも無い曲がりくねった急坂を四輪駆動の軽トラで標高400mまで上ります。どんな絶叫系のアトラクションよりも、スリル満点のドライブでした(笑)

徳島・勝浦町の「雨上がりの雲海」


 以前の家は、この辺りに在ったそうで、まさに『ポツンと一軒家』です。その昔は、牛を使って田圃を耕しお米を作っていたそうですが、途中からミカンやすだちの栽培に変えたそうです。


 たまたま泊まった日が、村の『土地の神様』への奉納祭だった様で、一緒に参加させて頂き御
馳走になりました。近くを流れる川に仕掛けた網で捕った『もくず蟹』を茹で、隣の阿南市新野町で栽培されている『菌床しいたけ』を焼いてマヨネーズと出汁醤油をつけたり、すだちの搾り汁をつけて食べると、その美味しさに感動です。


 因みに、1キロ入りの一箱は、300円~400円で売って頂きましたが、帰り道のスーパーで見ると、1280円の値札が付いていました。


 台風が近付いていなければ刈り取り作業のお手伝いが出来たのですが、雨では仕方ありませ
ん。でも、すだちの木には刺が沢山あり、刈り取り作業は下手をすると腕が血だらけになるそうです。

LSC会員
LSC会員

徳島の田舎の景色を見てるだけでも癒されますね。

その上、ご馳走になり きっと満足感でいっぱいだったでしょうね。

 『癒しの秋』にピッタリの記事ですね。

編集担当 高田幸夫

随筆/雑記

コメント

  1. 堀口昌之助 より:

    吉野川のスダチは友人が送ってくれていました。味噌汁に入れると、汁が一級上がります。 不思議です。味がきつくなく、焼き魚にうってつけです。
    本当は、焼きまったけにかけたいですが、掛けるものが無くて!!??

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