はじめに
五月に行われましたLSC 30周年記念イベントで創立当時から在籍している4名の方々のご紹介がありました。そのうちの一人が私でございます。改めてLSCとの長いご縁を振り返ってみたいと思います。
LSCとの出会い
今から24年前、私はある金融機関に勤めておりました。バブル絶頂期に陰りが見えて来た頃です。俗にいう女子行員の肩たたきの雰囲気のなかで、退職後の生活について考えていました。ある日の帰宅途中、立ち寄った書店の片隅に置かれていた小さな書籍に目が止まりました。
「年金生活で人生を楽しむロングステイクラブ」というタイトルの小さな本でした。
“おもしろそう”と、ピンとくるものがあり、即購入し入会手続きをいたしました。当時は東京本部だけでした。その後連絡があり京都で会合があることを知り、早速出席いたしました。20名足らずの少人数で和気あいあいの楽しい集いだったように思います。
当時の思いでは、神原様ご夫妻の 少年・少女のような笑顔…。今、現在も変わっておられない印象でございます。その後、須賀様とは京都の親睦会でお会いし、LSC にとてもイケメンで真摯な方だなあ〜と記憶にあります。素敵にお年を重ねられた須賀様、“嬉しい限り”です。
私の心に残る思い出の旅
色々、世界の国々を旅をしてきましたが、心に残る思い出の旅が二つほどあります。
1.メルヘン街道の旅
一つ目は2003年10月、北ドイツ グリム童話のふる里、メルヘン街道の旅でした。
当時、北ドイツの旅行は人が集まらなくて、2年待ちの阪急交通社の特別企画でした。全国からの参加者10数名位だったように思います。
メルヘン街道、グリムの生まれた町、ハーナウから北ドイツ ブレーメンまで6000キロ。グリム童話や伝説にゆかりの街、城、赤ずきんちゃんで有名なアールスフェルト、グリム兄弟が書いた、笛吹き男、野ばら姫、ねずみ捕りの男 等、中世の面影を偲ばせる古い木組みの家並み、グリムの世界にどっぷりと想いを馳せ、ゆっくりと散歩した忘れられない思い出の旅となりました。
2.地中海・アドリア海クルーズの旅
二つ目の忘れられない思い出の旅は2005年、今から17年ほど前の地中海・アドリア海クルーズの旅です。
当時のクルーズはまだまだ庶民の手の届かない金額だったように思います。LSC 関東本部での地中海・アドリア海クルーズのお誘いは、船会社との密接な繋がりのある方がおられ、お世話頂いた格安ツアーでした。乗客3000名、従業員1200名、11万トンの豪華客船でした。
豪華客船
ローマの隣地 チビタベッキア港を出港し、ナポリ、ドブロクニク(クロアチア)、ベネチア、シシリア島、バルセロナ、カンヌ、リヴォルノ、ローマ帰港のコースでした。クロアチアの内戦が1995年に終わり、ドブロクニクが脚光を浴びる前ではなかったでしょうか……。
アドリア海の色はコバルトブルー一色で、太陽はオレンジの強烈な日差しでした。巨大なクルーズ船がアドリア海の湾岸をゆっくりと進み、それぞれの港に着岸、停泊。下船し自由に観光・散策し、また船に乗船する。船内にはプール、シアター、スポーツジムがあり、オープンデッキのお食事は自由で、何時でもバイキングOK。一方、レストランでは一流ホテル並みの接待でした。
豪華なお食事
彩り豊かなデザート
洋服は正装、ウエイトレス、ウエイターのサービスもユーモアがあり素晴らしい食事タイムでした。ただ日本食のお寿司だけはあまり美味しくなかったようでしたが……。
カジノあり、映画、ショー等が観られるシアター、ダンスパーティーなど、まさに動く大都会でした。
皆さん正装
また夫は、ベネチア港を朝6時に一人で下船。水上タクシー、水上バスを利用し小さな島々でたくさんスケッチをして、夕刻船に戻りました。その時の夫の満足気な笑みはこのクルーズの想い出の一つになりました。
その時の夫の満足気な笑みからこんなのが生まれました。
また、オプショナルツアーが各着岸地で用意されていました。参加したアマルフィ海岸ツアーは、映画でも有名な地で、素晴らしい景色とスリルを満喫できました。
アマルフィ
モナコ(グレース妃の祀られている前)
この思い出深いクルーズツアーにご一緒したのはLSC 関西会員の杉本ご夫妻と、今は亡き末兼様でした。(末兼様は古い会員の方はどなたもご存知のLSC関西を立ち上げられた功労者です。現在もご活躍中の神原様と同様の方です。)
2005年10月12日~26日の15日間の旅でしたが贅沢三昧、日常とかけ離れた生活、2週間で充分だと私は感じました。
「童話創作同好会」の立ち上げ
その後、夫が大病を患い、ロングステイを楽しむどころか生活が一変しました。LSCを退会すべきかと考えておりましたところ、諸事情でロングステイできない会員も楽しめるように同好会活動が発足しました。
私は以前、カルチャーセンターで「童話を書く」という講座を受講していました。早速、神原様、正木様にお願いし、「童話創作同好会」を立ち上げることができました。外部講師の童話作家 上坂和美先生の ご指導のもと、今年で10年目を迎えることになりました。
この度、同人誌「ひより2号」も皆様のお手元に届けることができ大変嬉しいことと喜んでおります。
これからもLSCと共に ~感謝をこめて~
また、正木様には「男の料理同好会」でお世話になりました。夫と共に料理を作り楽しい時間を過ごさせていただき感謝しております。
夫は大病したにも関わらず元気に過ごしております。夫82歳、私LSC入会時は54歳でしたが、今年79歳を迎えました。
人生の最も大切な折り返し、健康で過ごせたことは「LSC」に出会え、そこで好奇心いっぱいの会員さんたちのエネルギーを頂き、楽しく充実した日々を過ごせたからだと感謝しております。
健康とはひとさまの人生観、ひとさまの生活、性格のありさまを勉強し、また心の持ちようを学び、自分を豊かにすることで生まれるものだと思っています。
清く、正しく、美しく、素敵に、老いる!
これが私の生きる指針です。これからも、自分に問いかけながら、素敵に老いる!を目指し挑戦していきたいです。
私が住んでおりますのは、大阪の軽井沢、北海道とも言われる能勢電鉄光風台駅近くの自然豊かな空気が美味しい住宅地です。
能勢電鉄終点妙見口駅からは有名な“能勢の妙見さん”にお参りできます。
“能勢の妙見さん”は日蓮宗の寺院、霊場でもあり、標高660 Mのハイキングコースへの登山客で電車が満員になることがあるほどです。
標高660M
頂上で淡路島が一望できます
可愛い動物「ウオンバッド」
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白い線の上にいるよ
LSCでこのように長い間楽しませて頂いておりますのも、お世話して下さる幹事さんの並々ならぬご努力のお陰だと有難く感謝いたしております。
今後、益々LSC関西が発展されることを心より常に願っております。
ありがとうございました。
編集担当 谷口孝行