克收
先日(5月)四国を2夫婦で旅した。その際泊った香川県三豊市の「吶々々」(トツトツトツ)という旅館はとても印象深く機会があれば皆さんにも泊ることをお勧めしたい。
建物はこの地区独特の古民家を改装したもの。部屋は僅かに3部屋で1日に1組の客しか取らない。床の間、欄間等の室内装飾や家具、道具類にも見るべきものがあり、一見の価値がある。
オーナーは50歳代の夫婦で、岐阜で喫茶店を営んでいたが激務に疲れ癒しを求めて四国に渡り、香川県の三豊市に住み付いた。そこで古民家を買い取り、家具職人をしていたご主人が改装して旅館に仕立て上げた。
さて、肝心の料理だが徹底的に地元産の食材に拘り、住み付いた地域に貢献したいという気持ちが全面に出てとても爽やかで心地よい。頂いた夕食のメニュー表を見て頂きたい。デザート以外は全て地元産の食材である。料理は奥さんの担当のようだが味付けにも工夫を凝らしまさしく「地元愛料理」である。
朝食も手づくりのパンを使い、客が夫々思い思いのサンドィッチを作って食べる。味も良く特徴ある朝食で好印象を持った。
近くには砂で造った巨大な寛永通宝を模った銭形砂絵、日本のウユニと言える干潟、天海の鳥居等の観光資源もあり、吶々々に1泊するのも悪くない。
※部屋は3部屋あるがトイレが1つ、風呂も小さいので快適に過ごせるのは4人までにした方が良い
※「吶々々」(トツトツトツ)
香川県三豊市豊中町岡本619-1 ☏ 0875-82-9191
編集担当 高田幸夫