海外・国内の旅行、長期滞在好きの仲間が集まったサークルです

白い砂漠:南米のレンソイスを行く(動画付き) 大阪府 高田幸夫 記

北米/南米

人生の先輩からいつも言われることの一つに「体力だけではなく気力もあるうちにできるだけ海外旅行を!」と勧められる。既に世界60ケ国・地域を超える国々へ旅した。まだまだ訪ねたいところは多くある。しかし、このコロナの影響でどこにも行けなくなりとても残念だ。

上空からのレンソイス

大自然の絶景・秘境の旅

 旅行の楽しみ方も多様である。「歴史や伝説を訪ねる旅」「大自然の絶景・秘境の旅」「暮らしや文化に触れる旅」「音楽や絵画などの芸術を楽しむ旅」・・・。私はやはり大自然が作った芸術品とも呼ばれる絶景・秘境の旅が大好きである。大自然が織りなすスケールの大きさに驚かされる。写真やビデオマニアの私にとってたまらないところである。南米にはマチュピチュやナスカの地上絵、クスコの街並みなどの歴史的遺産もあるが、絶景・秘境も多い。30時間以上掛けて訪れても価値がある。世界三大フォールの中でもとびっきり水量の多いイグアスの滝、アマゾン川クルーズしながらピラニア釣り、世界最長の滝エンジェルフォールのあるギアナ高地・・・。

砂漠の風が作った砂紋

今回は5年前に行ったブラジルの白い砂漠レンソイス・マラニャンセスを取り上げて紹介する。レンソイスは日本では知られていない観光地である。最近ようやくブラジルレンソイスを含むツアーも現れ始めた。私たち夫婦は、東京のユーラシア旅行社に申し込んで10人のツアー客の中に入って出かけた。当然のようにツアー客はマニアックな人ばかりであった。意外にも夫婦連れは私達だけで、その上男性客は私を含めて二人だけで、圧倒的に女性が多いのに驚いた。

日本から26時間かけて!

成田からデルタ航空に乗りアメリカのアトランタ経由でサンパウロまで26時間かけて辿り着いた。更に乗り換えて3時間半ようやくブラジルの北東部の大西洋岸の町・サンルイスに入り、そこで宿泊した。

 翌朝、ホテルを出発し小型機用の空港へ行き、セスナに乗ってレンソイス・マラニャンセス国立公園を遊覧飛行した。レンソイスは東京23区二つ分がすっぽりと入る程の大きさの広大な砂丘である。そこの砂は100%石英で出来ているため真っ白である。美しい純白の砂丘の中にエメラルドグリーンのラグーン(湖)が無数に見える。そこはまさに、奇跡としか言いようのない光景である。

セスナに乗ってレンソイスの上空を飛行

レンソイスの地名はポルトガル語で”白いシーツ”の意味で正に洗い立ての純白のシーツが広がる大砂漠である。乾季にはラグーンは全くない。ところが雨季になるとエメラルドグリーンのラグーンが無数にできる。その理由は砂丘の下に硬い岩盤があり雨季になると降った雨がたまり、水位が上昇し砂丘の窪みに湖が現れる。その湖の中には魚が棲むものもある。雨季になると水量が増えると卵からかえるという不思議な魚である。

翌日は陸路再びレンソイスに向かった。レンソイスには大レンソイスと小レンソイスがある。午前中は小レンソイスと呼ばれるプレギサス川河口の漁村を訪れた。砂漠と共に生活する漁民の村を散策した。カッシュナッツの実がおいしかった。

神秘の砂漠を自分の足で!

自然が作った芸術品・・・レンソイスの砂丘


ランチを食べた後、4WDに分乗していよいよ大レンソイスに向かった。川向こうへは、手作りフェリーにジープを載せて渡る。凸凹道を乗り越えてようやく砂漠の入口にたどり着いた。「神秘の砂漠を自分の足で歩いてみたい」そう思うのは誰もが抱く冒険心である。砂漠を歩く時は素足が一番良い。砂以外に変な異物は全くない。砂丘の上から走り下りるのも爽快である。

砂漠には道も足跡もない。歩いた後、僅かの時間で砂漠の嵐が足跡を消してしまう。前にも後ろにも我々以外全く人影は見当たらない。地元のガイドなしでは迷って歩けないところである。地元ガイドに従って広大な砂漠を素足のまま歩いた。エレラルドグリーンのラグーンで泳いだり、砂丘をいくつも乗り越えて魚の棲むラグーンを探したり・・・締めくくりは美しいサンセットを楽しんだ。

南米にはスケールの大きい自然遺産が多くある。コロナ禍が終わるともう一度南米を訪ねることが私の夢。チリとアルゼンチンの間にある名峰と氷河が続くパタゴニアをハイキングしてみたい。夢を持ち続けることが若さを保つ秘訣とか・・・。

いつものように動画を制作した。「白い砂漠:南米のレンソイスを行く」(8分)の動画です。この作品は大阪アマチュア映像祭でも放映されたものです。
下記の写真をクリックしてご覧ください。ご覧頂いてよかったら「いいね!」をお願いします。また、感想などのコメントも期待しています。

白い砂漠・南米のレンソイスを行く
南米のブラジルにある白い砂漠・レンソイスを訪ねてみました。

 

 

北米/南米

コメント

  1. イトウマサハル より:

    高田 さま
    白い砂漠、素晴らしい!の一言です。

  2. 坂田早苗 より:

    高田様 初めて知りました。素晴らしい自然 行ってみたいけれど、若さ体力気力その他諸々がすでになくなっています。感動しました。
    ありがとうございました。
        

  3. 山田耕作 より:

    私にはこれだけの長時間の飛行機の旅は叶いませんが、投稿を見せていただき、旅をした様な気分に浸ることが出来ました。

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