ボヤキ通信41

41 9月新学期への移行について

 9月新学期への移行は残念ながら当面見送りになった。ただ救いは「政府は自民党案を参考に夏頃までに方向性を示す」とあり、復活の可能性を残したことである。あと送りした理由は①国民の合意形成には時間が掛かる②法改正が多岐にわたり即実施は無理というもの。

 自民党の提案は「見送る」となっていたものを9月新学期積極論者が「引き続き広く建設的に議論する」と押し戻した格好である。

 同時に議論されたのは9月入学時の年齢である。現行の6歳を6.5歳とするか5.5歳とするかであるが、世界的な傾向に合わせ5.5歳とする方向で固まりつつあるらしい。

 9月新学期制は国際標準に合わせ海外留学や海外からの留学生の受け入れが容易、帰国子女の円滑な日本での教育への復帰が容易、優秀な外国人新卒の獲得がし易いなど利点が多く、経済界からも9月新学期制への移行要望が出されている。

 以上の通り総論では賛成派が多いが、各論になると俄然反対派が増える。移行作業が膨大だ、現場が混乱する、など出来ない理由を振り回す。当然現行制度での既得権益死守派も反対に奔走する。

 日本人は現状変更に実に臆病だ。マイナンバー制度に象徴される業務のデジタル化、スマホ普及率、キャッシュレス化の遅れ等がその最たるものだ。

 願わくば9月新学期制への移行が総論賛成、各論反対で闇に葬られることがないよう祈るばかりである。   関西支部 神原克收